松本清張傑作選 暗闇に嗤うドクター 海堂尊オリジナルセレクション 新潮文庫

松本清張

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101109725
ISBN 10 : 4101109729
フォーマット
出版社
発行年月
2013年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
海堂尊 ,  
追加情報
:
395p;16

内容詳細

「医療小説」は人のこころの深淵に根ざしている。松本清張はその分野の嚆矢であった―海堂尊。ときに人を救い、またときに人を殺す「医療」と「医学」。人が持つ根源的な聖性と魔性を浮き彫りにした名編は、現代社会に今なお警鐘を鳴らす。最前線の医療現場を描く編者が選んだ6つの作品。

【著者紹介】
松本清張 : 1909‐1992。福岡県小倉生れ。種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    海堂さんの編纂による清張のアンソロジーです。中編の「皿倉学説」と「草」はやはり読ませてくれる気がします。清張は人間がどのように考えていくのかをやはり重視しているのでしょう。医療ミステリが多いと思いきやどちらかというと医者がからむミステリーが多いようでした。最初の死者の網膜に残像が残るという作品が一番医療的な感じがしました。

  • ふじさん さん

    医学と医療を巧みに使い分け、その結果生じる人の心の闇や社会の葛藤を鮮やかに描いた傑作選。「死者の網膜犯殺人象」は、最新の医学情報を絡めた作品で、最後のオチが怖い。「皿倉学説」は、学会ミステリーとも言える内容で現在に通ずる傑作。「草」は、病院を舞台にした病院関係者に関わるミステリーで、謎解きも二転三転し、最後に大どんてん返しの展開が待っている。「繁盛するメス」は、無免許医師の悲劇、ちょっと怖い。「偽狂人の犯罪」は、刑法39条問題が扱われて作家の先見性に驚かされる。医師の海堂尊が選者だけに頷ける作品選択。

  • minami さん

    海堂先生が選んだ短編6話。医療、医学の二面性から派生する人間の心の闇を緻密に描いた秀逸作品群です。「死者の網膜犯人像」が特にはまりました。乱歩とイプセンから始まり、眼科医学物と思いきや、オチの大ドンデン、痺れました!(๑˃̵ᴗ˂̵)

  • yomineko@鬼畜ヴィタリにゃん🎄🎅🎄 さん

    マイ読さんオススメ本。この、古さを全く感じさせない素晴らしい文章。「松本清張派」と名付けたい。短編集で医学、病院が絡んでいる。どの話も全く期待を裏切らず面白かった。松本清張先生の本をこれからもどんどん読んでいきたい。

  • シュラフ さん

    どうも清張さんの文体、ストーリー展開が自分の嗜好にぴったりとはまっているようである。「死者の網膜犯人像」 「皿倉学説」 「誤差」 「草」 「繁盛するメス」 「偽狂人の犯罪」を収録。清張さん初心者の自分にとってはどれも面白かった。解説によれば清張さんは戦時中に陸軍の衛生兵であったとのことで、病院ものや医学ものが多いのに納得。秀逸だったのは「皿倉学説」だと思う。医学学界の閉鎖性、戦時中の暗い部分、そして老教授の淋しい晩年生活という人間ドラマ、などが絡みあって読後になんとも余韻のある作品となっている。

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人物・団体紹介

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松本清張

1909年生まれ。福岡県企救郡板櫃村(現・北九州市小倉北区)出身。1953年「或る『小倉日記』伝」で第28回芥川賞を受賞。1956年、朝日新聞社広告部を退職し、作家生活に入る。1967年吉川英治文学賞、1970年菊池寛賞、1990年朝日賞受賞。1992年逝去。北九州市に「松本清張記念館」がある(本デ

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