松本清張傑作選 戦い続けた男の素顔 宮部みゆきオリジナルセレクション 新潮文庫

松本清張

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101109756
ISBN 10 : 4101109753
フォーマット
出版社
発行年月
2013年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
443p;16

内容詳細

清張さんは自身を素材に小説を書くことはなかったのか。…ありました。本巻に集めた作品は、その代表的なものです―宮部みゆき。巨匠、社会派、コワモテ。「作家・松本清張」のイメージとはひと味違う「人間・松本清張」の素顔。残酷で衝撃的な結末が用意された「月」、新聞記者による書簡体サスペンス「暗線」ほか、私小説的でありながらも謎と仕掛けに満ちた12編を収録。

【著者紹介】
松本清張 : 1909‐1992。福岡県小倉生れ。種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    先日は佐藤優さんが選んだ清張のアンソロジーを読んだのですが今回はやっと宮部さんが選んだアンソロジーを読み終わりました。10の短編が含まれていてそのほとんどが清張の私小説的な色彩を帯びたものになっています。中国地方の山奥が父親の実家のようでそこから下関や北九州などの舞台が多く描かれています。それにしても宮部さんの好みも結構面白いものがあると感じました。清張の長編だとまた異なるのでしょうが。

  • ふじさん さん

    宮部みゆきが選んだ松本清張の私小説的でありながら謎と仕掛けに満ちた12編。「月」「恩誼の紐」「入江の記憶」は、残酷な結末にただ絶句。「父系の指」「流れの中に」「暗線」は、私的小説と言える作品だが、立派なミステリー。「ひとり旅」「絵はがきの少女」は、人生の皮肉と無惨さ描いた作品で、読者の人生観を揺さぶる作品。「河西電気出張所「泥炭地」は、設定・登場人物・話の展開内容はよく似ていますが、結末は違います。この作品は、松本清張の給仕をしていた経験を下敷きにした私小説と言える作品。どの短編も色調は暗く重い。

  • おか さん

    好きな作家 松本清張さんの傑作選 そして 好きな作家の宮部さんセレクション ということで読んでみる。最初 編集者は「怒り続ける男の素顔」という案であったが 宮部さんの「清張さんはそんなに怒ってない」と言った事によりこの題名に。12編収録されているが 確かに男の戦い方が描かれており それがノスタルジックであり 女の私が読むと 男って結構 優しいものだなぁ と思う。私が良いなと思ったのは「河西電気出張所」と「泥炭地」「ひとり旅」「絵はがきの少女」清張さんが好きな方は 是非一読を「男ってなんか可愛い」と思える

  • キムチ27 さん

    清張自身 私小説は好みじゃないと言いつつもそれを素材にして仮構に作り替えて行っている技巧は秀逸。レヴューを読むとマニア向けとある。やはり、私はマニアなんだと今更思った。実に面白く、一気読み。12編の短編は宮部セレクトで趣向を凝らしつつも決して明るい素材で無い。若き清張がモデルと思われる作品もある。時代は明治から昭和初期。舞台は山陰が多いが地方が主。特定の人物に拘っていない。「一人の人間の存在は小さく儚いものにすぎぬ」という諦念がコンセプトである清張作品。だからこそ圧倒的リアル感が溢れている・・だからこそ

  • 佐島楓 さん

    清張の私小説色が濃い作品を集めたもの。相当の御苦労があって作家になられた方だったろうという認識だったが、ここまでだったとは。幼児期の貧困、学がなく苦労した仕事、何より父親への嫌悪と憧憬。少しずつシチュエーションを変えながら書かれているのは著者の分身であろう。こだわりの強さというより、自らを解体して分析したいという思いを読み取った。

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人物・団体紹介

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松本清張

1909年北九州市生まれ。様々な職業を経て、朝日新聞西部本社に入社。懸賞小説に応募入選した「西郷札」が直木賞候補となり、’53年に「或る『小倉日記』伝」で芥川賞受賞。’58年に刊行された『点と線』は、推理小説界に「社会派」の新風を呼び、空前の松本清張ブームを招来した。ミステリーから、歴史時代小説、そ

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