ロシア革命とソ連の世紀 2 スターリニズムという文明

松戸清裕

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000282673
ISBN 10 : 4000282670
フォーマット
出版社
発行年月
2017年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
320p;21

内容詳細

一国社会主義のもとで近代化をはかるソ連邦が生み出した文明とは。工業化と集団化、大テロル、死活をかけた大祖国戦争、社会の実態と周辺世界へのインパクトを描き出す。

目次 : 総説 スターリン体制の確立と膨張/ 1 社会主義的近代化(社会主義的工業化―理念・実績・評価/ 農業集団化―コルホーズ体制下の農民と市場/ 国民意識の形成―ソ連国家の発展と自国史像の構築)/ 2 統治のメカニズム(スターリン独裁下の社会と個人/ テロルと民主主義/ 大祖国戦争と戦後スターリニズム―思考の源泉、展開と生成論理)/ 3 国境を越えるスターリニズム(コミンテルンから中国革命・中ソ対立へ/ スターリンと石原莞爾―満ソ国境をめぐる攻防/ 日ソ戦争/ ソ連による東欧「解放」と「人民民主主義」)

【著者紹介】
松戸清裕 : 1967年生。北海学園大学法学部教授。ソ連史

浅岡善治 : 1972年生。東北大学大学院文学研究科准教授。ロシア近現代史

池田嘉郎 : 1971年生。東京大学大学院人文社会系研究科准教授。ロシア近現代史

宇山智彦 : 1967年生。北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授。中央ユーラシア近現代史

中嶋毅 : 1960年生。首都大学東京大学院人文科学研究科教授。ロシア近現代史、在外ロシア史

松井康浩 : 1960年生。九州大学大学院比較社会文化研究院教授。政治社会史、国際関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ポルターガイスト さん

    第二巻はスターリニズムをいろんな観点から再考する試み。僕はスターリニズムといえば「テロル」が第一に頭に出てきてしまう。もちろんそれに関する論考も本作にはありますが,それ以上に工業化の評価し直し,集団化に潜む市場経済システム,スターリニズムと歴史学の関係,監視体制下にも見えるある種の市民の自律性,大祖国戦争後のスターリニズム変質,スターリニズムと国際関係の関わりなどなど,さまざまな視点から見ることができるのを教えてくれます。本当はこういう本,図書館で済まさず買ったほうがええんやろなあ。

  • Toska さん

    内側から見たスターリン体制を描き出す優れた論集。総論と第4章(松井康浩)は、スターリン統治下に生きた人々が決して無気力なマスではなく、寧ろ体制の側からもある種の自発性と下からのイニシアティヴを期待されていたことを説く。これとの関わりで、5章(ゴールドマン)では大テロル発動が社会の「民主化」と歩調を合わせていたという大変恐ろしい話が出てくる。工業化に向けたスターリン的手法の実績と限界を解説する1章(上垣彰)、戦後の抑圧政策と「反コスモポリタニズム」の内実に触れた6章(長尾広視)など、いずれも興味深い。

  • Fumitaka さん

    松井康弘先生の総説にコトキンの名が登場。「近代性」とは大国になるか零落するかの二択にあるとし、スターリン時代とは自覚的なマルクス主義の信念と組み合わせた上で前者を選ぼうとしたのだと。ソ連の徹底的な批判者ハイエクの主張にも「人間は自分で未来を選べる」という発想があったといい、時代性だったのだろうか。立石洋子先生とか綺羅星の様な寄稿者が続きますが個人的には石川禎浩先生の中国共産党の初期に関する章が興味深かったです。『小教程』が正しくスターリン主義の「正典」であることを、中国の党を例に説明してくれている。

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