巡査たちに敬礼を 新潮文庫

松嶋智左

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101020747
ISBN 10 : 4101020744
フォーマット
出版社
発行年月
2024年02月
日本
追加情報
:
384p;16

内容詳細

バツイチ・子持ちの交通課係長、事故係に異動したばかりの若手巡査、昇任試験を控えた女性警官、警察学校在学中の青年、定年退職目前の署長??郊外の所轄署に勤める、世代もキャリアもバラバラな彼らの前に立ちはだかる仕事と人生の壁。さらに、50年にわたり組織的に隠蔽され続けた事件も明らかになってきて‥‥。6編からなる、リアルな人間味に溢れた連作警察小説。

【著者紹介】
松嶋智左 : 元警察官、女性白バイ隊員。退職後小説を書きはじめ、2005(平成17)年に北日本文学賞、’06年に織田作之助賞を受賞。’17年、『虚の聖域 梓凪子の調査報告書』で島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • タイ子 さん

    舞台は郊外の警察署。そこで起きる警察官たちをいろんな方向から描く6作の連作短編集。これまで何作か著者の警察小説を読んできてこの作品集ほど松嶋さんの元警察官を感じた作品はないかもしれない。所轄署とは言え、警察官たちの矜持は同じ。面白いのは、一作ごとに始まる何気ない事が気が付けばあっと思わせる展開に。読むごとに前作で登場した誰かがどこかでひょっこり現れる。同じ警察署なので当然なのだが、年月が経ってもお久しぶりの名前が出てきてあら〜ってことになる。ラストの「署長官舎」が何とも言えない読後感と人間味を味わった。

  • カブ さん

    郊外の御津雲署を舞台にした連作短編集。大事件は起きないけれど、警察内部で起こる様々な事件に奮闘するお巡りさんたちのお話。最初の「障り」が印象深い。面白かった。

  • fuku3 さん

    2024.3.3読了。ある県警の所轄、御津雲署(みつくも)を舞台に6つの連作短篇!非常に面白く今年のベスト1作品今のところ!警察小説と云えば横山秀夫氏!横山氏の場合は刑事VS犯人の対決が多く描かれた。松嶋氏は警察内で自分はどう立ち回れば好いか、敵は内にいるのか外なのか⁉︎新たな警察小説の扉を開けてくれた。特にお気に入りは@"障り"交通総務係長 槇田水穂警部補はバツイチ子持ち!交通安全運動を前に大忙し!そこに観察の監査が入ると情報が!監察官は何と元夫の再婚相手!槇田結衣巡査部長こんな若い小娘が嫌がらせか⁉︎

  • おいしゃん さん

    【2024-54】今回も濃密な人間模様の加わった、レベルの高い警察小説だった。ついに解説にあさのあつこまで出てくるようになるとは!短編なので適度な緊張感も持続。

  • 葵 さん

    小さな警察署を舞台とした連作短編集。著者の作品は元白バイ隊員が活躍するシリーズを読んだが、ご本人の白バイ隊員としての経歴が発揮されている鮮やかなシーンなどエンタメとしてドラマチックで面白かった。しかしこの短編集は、超優秀な元白バイ隊員のようなヒーローは1人もでてこない。警察組織では一番下の巡査、特別な能力などない者たちの物語だ。そして、どの話も苦くスカッとするものではない。それでも僅かに希望はみえ、警察だけではなく皆そうして前に進んでいくのだと、たしかに敬礼をする気持ちになる。今年今のところ一番の作品。

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松嶋智左

1961年生まれ。元警察官、日本初の女性白バイ隊員。退職後、小説を書き始め、2005年に北日本文学賞、’06年に織田作之助賞を受賞。’17年、『虚の聖域 梓凪子の調査報告書』(応募時タイトル「魔手」)で島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されて

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