一次元の挿し木 宝島社文庫

松下龍之介

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784299064042
ISBN 10 : 4299064046
フォーマット
出版社
発行年月
2025年02月
日本
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

2025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作

「謎の牽引力、ストーリーの面白さは、今回これがダントツ」大森望(翻訳家・書評家)
「古人骨のDNA鑑定が暴く驚くべき真相!」香山二三郎(コラムニスト)
「謎の散らばせ方、話の運び方も上手く、最後までぐいぐい読ませました。文章も上手い」瀧井朝世(ライター)
「文章力が圧倒的だし、魅力的な謎の提示、読者を惑わす情報を入れてくるタイミングなど、とにかく舌を巻く巧さだ」千街晶之(書評家)
「遺伝人類学を専攻する主人公の専門家らしさもきちんと書けているし、一方で“ちゃぽん”という擬音の活かし方も巧みだ」村上貴史(書評家)
「スケールが大きい陰謀劇であり、成長小説としての面白さも備えた作品。広げた風呂敷をきちんと畳み、物語の幕を閉じる技量に、自信を持って推す」川出正樹(書評家)

二百年前の人骨のDNAが
四年前に失踪した妹のものと一致!?

ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨。大学院で遺伝学を学ぶ悠がDNA鑑定にかけると、四年前に失踪した妹のものと一致した。不可解な鑑定結果から担当教授の石見崎に相談しようとするも、石見崎は何者かに殺害される。古人骨を発掘した調査員も襲われ、研究室からは古人骨が盗まれた。悠は妹の生死と、古人骨のDNAの真相を突き止めるべく動き出し、予測もつかない大きな企みに巻き込まれていく——。

【著者紹介】
松下龍之介 : 1991年、東京都江戸川区生まれ。千葉工業大学大学院工学研究科修士課程修了。現在は機械システム事業を扱う会社で、火力発電所や製鉄所向けの高圧ポンプの設計や技術提案に携わっている。第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞し、本作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • bunmei さん

    遺伝子学をベースに、現在と過去の場面転換を巧みに使い、よく練り込まれた作品。驚愕の真相に辿り着く迄のミステリーとしての醍醐味、また、秘密裏に遂行された製薬会社と宗教団体が絡む非人道的な企てと陰謀劇の怖さが読者を包み込む。遺伝子人類学についても、著者自身の知識だけでなく、多くの取材や文献を参考にした緻密な描写の中に、科学に裏打ちされた専門性を感じさせる。インドの湖で発見された200年前の呪われた骨の調査から端を発し、クライマックスに来て、不思議なタイトルの意味も浮かび上がってくる、壮大で重厚なミステリーだ。

  • やっちゃん さん

    ミステリを読んでいるというよりハリウッド映画を観ているようだった。映像が浮かんでくるようで常に緊張感高めで流れもいい。牛尾は当然のように帽子をかぶったバッファローマンで脳内再生された。もうちょっと牛尾を深掘りして欲しかったな。題名がネタバレしすぎてるかな。

  • ハゲおやじ さん

    初読みの作家。第23回 文庫グランプリ受賞作で気になっていた。事前情報も無く、帯の「二百年前のDNAが…」で科学的な捜査でトリックを暴くのか?と思っていたが違った。どこか甘酸っぱい青春物語の上に 大人のどす黒い思惑が重ねられ、異常な殺人鬼も蠢き と リーダビリティは凄い…って へそ曲がりの私には ”美女””美形”の時点で 妬み感情爆発だった(フィクションなのにね)。でも、まさかコイツが… 等の驚きもあって面白いね。「ちゃぽん」は 絶妙な表現だよね。「ちゃばん」じゃなくて良かった(失礼しました)

  • タイ子 さん

    冒頭からの惹きつける力がすごい。白骨遺体が約800人分ほどあるヒマラヤ山中にある氷河湖。それを調査する3人の日本人研究者たち。何だ、ここは?そして場面は一転。1人の青年が葬儀場で棺をハンマーで壊し始め、ここでもまた何故?が。本作はいろんな何故?何が起こってるの?を散りばめながら最後には見事な伏線回収となる。4年前に突然行方不明になった青年の妹(血は繋がっていないが)と200年前の人骨のDNAが一致する。そこにはある研究が…。SFと現実のハザマで起こる人体の未知の世界。面白さが怖さを超えた。

  • 美紀ちゃん さん

    紫陽花は挿し木で増やす。DNAの検索結果が間違っていないならタイムトラベルしか考えられなくない?ファンタジーなのかと思っていたらイマジナリー妹説が浮上。全ての生命はA(アデニン)T(チミン)G(グアニン)C(シトシン)の4文字からなる一次元の文字列。ラストの美術館での逃走劇は大迫力だった。ハラハラした。宗教団体「樹木の会」がキーポイント。悠の妄想なのか!?と心配だったがそうじゃないってわかってたよ。どうなってしまうのか?先が知りたくて一気読みだった。デビュー作なのにすごい。松下龍之介さんに注目したい。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

松下龍之介

1991年、東京都江戸川区生まれ。千葉工業大学大学院工学研究科修士課程修了。現在は機械システム事業を扱う会社で、火力発電所や製鉄所向けの高圧ポンプの設計や技術提案に携わっている。第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞し、本作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品