テーマパーク化する地球 ゲンロン叢書

東浩紀

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784907188313
ISBN 10 : 4907188315
フォーマット
出版社
発行年月
2019年06月
日本
追加情報
:
403p;19

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • Willie the Wildcat さん

    美vs.崇高、踏まえた”無理”。夢であり、可能性。問題は、心底の欲と表層の虚構/嘘。記載された廃墟や残骸の数々の意味を、1人1人が考える必要アリ。考えることで、「軸」を育む。原発『是非の壁』の件は、同感。建設的な議論を踏まえた決断。著者も問い続ける報道のあり方も、もう1つの『壁』也。”怒り”という単語が齎した論争も興味深い。明らかに誤解を招く表現であり、その真意を語るまでの過程が現代的。一方、”当事者”の定義は難題。”テーマパーク化”は、避けられない潮流だが、自己まで流されては本末転倒!と再認識。

  • ころこ さん

    前半が「テーマパークと慰霊」、後半が「批評とは何か」というように、前半と後半でテーマが分れている評論集です。「テーマパーク」という言葉の明るさは、強い推進力を持つ反面、その軽薄さは感情的な反発も呼び起こします。「あとがき」に丁寧に書かれているように、著者の文章はジャーゴンや難解な表現が無く、多少の根気さえあれば誰でも読み通すことができます。著者の以前の仕事である、脱社会化されたオタクの存在は、むしろ党派性に身構えた壁を無効化することができる。同じように、テーマパークの欲望は、脱政治化、脱社会化されるが、誤

  • 踊る猫 さん

    泥臭いな、と思った。汗臭いとも言える。どちらにしてもここには無様さがある。あるいはみっともなさ。デリダ論のソツのない手つきは嘘のように、東浩紀は自分の手の内を明かしセンチメンタリズムを開陳する。そして舞台裏を明かし、論理をセンシティヴに操り、こちらの情感に訴える文章を書く。だから論旨はとてもわかりやすいし、文章も洒脱で見事。早くして風格のある文章を書いていた『存在論的、郵便的』と比べるとこちらの方が若々しいとさえ言える。東浩紀、これが失礼であることは承知の上で書くが、あるいは「これから」の批評家なのかも?

  • ばんだねいっぺい さん

    「深く掘り進めば前へ進める」という単純さがどこまでも有効だったらなぁということを考えた。ドゥルーズの結末のように足元が崩れないようにしなければ。

  • nbhd さん

    ぼくは職場で中間管理職として働いていて、「運営」と「制作」の思想について書かれた文章にだいぶ感情移入しました。業務上、若い世代の後輩に対しては「等価交換」(お金もらってんだから働け)を求めつつ、関わりの底の部分では「等価交換の外部」(お金に換算できない文化的価値、あなたがあなたである価値)を得てほしいと思う日常なんですね。上司からは資本主義の論理を突きつけられつつ、自分もその論理を突き付けつつ、資本主義の論理だけでない地平で生きてほしいと願っている、そういう矛盾を生きています。

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人物・団体紹介

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東浩紀

1971年生まれ。批評家。東京大学大学院博士課程修了。株式会社ゲンロン創業者。『存在論的、郵便的』(98年)でサントリー学芸賞、『クォンタム・ファミリーズ』(2009年)で三島由紀夫賞、『弱いつながり』(14年)で紀伊國屋じんぶん大賞、『観光客の哲学』(17年)で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの

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