東北大学日本史研究室

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東北史講義 古代・中世篇 ちくま新書

東北大学日本史研究室

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480075215
ISBN 10 : 4480075216
フォーマット
出版社
発行年月
2023年03月
日本
追加情報
:
272p;18

内容詳細

東北史を三つの視点から読み解く。一つめは、近畿地方を中心に国家が形成されると、やがて国家的な境界が東北地方に形成されたこと。二つめは、境界領域としての東北地方で、人や物、言語、習俗、信仰などの交流が活発に行われたこと。三つめは、これまで一言で東北地方といってきた、その内側に多様性に富む地域が形成されていたということである。東北史を考えることは、現代日本の構造を明確化させることでもあり、逆に地域の主体性や独自性を示すことに他ならない。

目次 : 東アジアの中のエミシ/ 国造制から国郡制へ―陸奥・出羽国の成立/ 城柵と戦争・交流の時代/ 城柵支配の変容と社会/ 古代から中世への変革と戦乱/ 平泉の世紀/ 関東武士の下で/ 奥羽と京・鎌倉―国人一揆を中心に/ 戦国期南奥羽の領主たち/ 北奥羽の戦国世界/ 〔特論〕北と南の辺境史/ 〔特論〕災害と社会の歩み/ 〔特論〕奥羽と夷狄島/ 〔特論〕奥羽の荘園と公領/ 〔特論〕伝承と物語

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • てん06 さん

    目次にはたいそう魅力的なテーマが並んでいるのに、あまりに時間をかけすぎてしまって自分の中に残っていない。猛省である。しかし目次を見ていると少しずつ思い出すこともあって「東アジアの中のエミシ」「平泉の世紀」などは面白かった。猛省するものの、次の近世・近現代編へ進む。また戻ってこよう。

  • kenitirokikuti さん

    「第15講 特論 伝承と物語(永井隆之)」津軽の十三湊の安藤氏の家伝について。織田信長は第六天魔王と称した、とルイス・フロイスが伝えており、現代では伝奇的な物語に利用されているが、これは中世の神仏習合した神話ベースのお話であり、湊安藤氏にも長髄彦・第六天魔王・安倍貞任の裔としている。第六天魔王はイザナギであり、天照が大日如来、という感じ。朝敵ってもんを高貴な反逆者といったロマン主義解釈してはいけない。

  • 翠 さん

    大学の課題で使用

  • qwer0987 さん

    東北の歴史を各時代ごとに叙述していて勉強になる。雑多な感も受けなくはないが、どの内容も興味深い。個人的に最も目を引いたのは遠藤家文書のコラム。貴重資料の発見に研究者たちが興奮していた様が伝わってくる。他、蝦夷の服属には唐を意識した日本型小中華思想がうかがえること、移民でエミシを服属させていたが予算の関係で在地官人に採用する方針に切り替えたこと、奥州藤原氏が婚姻などで奥州王安倍氏の遺産を受け継いで正当性を訴えたこと、戦国期の奥羽は北と南で別様相だったこと、北奥羽の戦国史の展開などが印象に残った。

  • (k・o・n)b さん

    古代の章を摘み読み(中世の章も読んでみたが土地関係の話がどうも苦手でさっぱり…)。民族・国家の境界で、交流の場でもあった古代東北。まだまだ分からないことだらけなのだろうが、面白い分野だと思った。やはりエミシという存在にとても興味を惹かれる。中国との関係を背景に、小中華意識のもと夷狄と位置付けられた辺境の人々。隼人とは似て非なる要素も多く、後世のアイヌと同じとも言えない。安倍氏・清原氏の支配権はかつてエミシ=俘囚由来との説も唱えられたが、今は中央の権力由来とする説も優勢らしい。中央政権とは何度も戦火を→

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