騎士団長殺し 第2部|下 遷ろうメタファー編 新潮文庫

村上春樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101001746
ISBN 10 : 410100174X
フォーマット
出版社
発行年月
2019年03月
日本
追加情報
:
384p;16

内容詳細

物語の渦をくぐり抜け、「私」と少女は、ふたたび出会えるのか。
静かに深く胸を打つラスト、最高の村上ワールド!

「簡単なことだ。あたしを殺せばよろしい」と騎士団長は言った。「彼」が犠牲を払い、「私」が試練を受ける。だが、姿を消した少女の行方は……。暗い地下迷路を進み、「顔のない男」に肖像画の約束を迫られる画家。はたして古い祠から開いた異世界の輪は閉じられるのか。
「君はそれを信じたほうがいい」――村上春樹の秘密の物語が、いま希望と恩寵の扉を開く。

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読書メーターレビュー

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  • 本読みたぬき さん

    ダリとかのシュールレアリズムの絵の中に入り込んでさまようような、そんな読書体験でした。そういう話ををさらさらと読ませる村上さんの文章力はさすが。でも、彼はノーベル賞よりもアナログと性と子供に強い未練があるような…。

  • ミッフー さん

    前々作1Q84が一連のオウム事件をモチーフに書かれた小説とするならば、今回の作品は間違いなく3.11が要因となった小説であろう。多くの犠牲になった人々、被災に未だ苦しむ人々へのレクイエム且つ慰安小説に感じられた🤔人の目に見える姿(イディア)はあくまで仮のものであり、強く念ずれば魂は時空を超えどんな所にも旅立つ事が出来る。未だブラックホールの向こうも解明されてない時代、どうして我々に日常起る現実が比喩(メタファー)でないと断定する事が出来よう❓考えすぎかもしれないが、この所見間違ってはいないように思う😊

  • ふう さん

    それぞれの生活が一応の落ち着きを見せ、いくらかの希望をとともに前へ進み出したようです。戦時下の悍ましく悲しいできごとが、生き残った老画家の心に絶望に近い闇を残し、その闇が、妻と別れて孤独だった「私」の闇と重なって、「私」をただならぬ世界へと迷い込ませていきました。老画家が死に、闇もやがて火の粉が空へとまきあげ、穴も閉じられ…と、これはわたしの解釈。完璧に見えた免色をはじめ、誰の心の中にも穴があり、孤独がありました。嫉妬だとか悪意だとかもたない「私」の生き方が一番幸せに近いように思えます。

  • 白いワンコ さん

    十代二十代の頃のように必要な小説ではないけど、何かしらの示唆がやるせない気持ちにさせる読後感は変わらない。以下、作中書き出した言葉を二つだけ。21、22頁・免色の言葉「あなたには望んでも手に入らないものを望むだけの力があります。でも私はこの人生において、望めば手に入るものしか望むことができなかった」304頁まりえの心情「そして彼女はそういう自分を勇気づけてくれるものを、ひとつでも多く必要としていた」

  • tokko さん

    初めてこの本を読んだ時に、なんとなく村上さんが『グレート・ギャツビー』を書いたらこんな風になるんじゃないかなあ、という印象を持った。そして文庫化された今もう一度読み返してみてもその印象は変わらない。あらゆるものを手に入れることができる(けれど本当に手に入れたいものは手に入らないどこか心のバランスを欠いた)免色さん。語り手である僕は免色さんと出会うことで変化を遂げる。細かりディティールは違うんだけれど、そこにはギャツビー的な哀しさと美しさが漂っているように感じるんだけれど、どうでしょう。

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人物・団体紹介

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村上春樹

1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。 1979年、『風の歌を聴け』でデビューを飾り、群像新人文学賞受賞。

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