走ることについて語るときに僕の語ること

村上春樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163695808
ISBN 10 : 416369580X
フォーマット
出版社
発行年月
2007年10月
日本
追加情報
:
20cm,241p

内容詳細

走ることは彼自身の生き方をどのように変えてきたのか。村上春樹が走ることについて語りつつ、小説家としてのありよう、創作の秘密、そして「彼自身」を初めて説き明かした画期的書き下ろしメモワール。

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ミカママ さん

    読メ登録記念すべき3000冊目、本棚を眺めていたらバチッと目が合ったこちら。春樹さまがランナーであることは存じ上げていたが、これほどストイックに計画を立て、自らを律し、著作、ひいては人生の一部(いや大部分か…)を占めているとは知らなかった。著作の方向をも変えたと言い切るランニング、そのこだわり。わたし自身は数年前に膝をやっちまうまでは、趣味で中距離走っていたが、今は中距離を「泳ぐ」人生に転換。走行中のマントラはとても納得できる。泳ぎながら人生を考えるヒトにわたしもなりたい。語らないけど。

  • ヴェネツィア さん

    この本を読むまでは、村上春樹がこれほどに本格的なランナーだとは知らなかった。なにしろ2006年の時点で(春樹57歳)フルマラソンの完走が24回、ウルトラマラソン(なんと100km)が1回、トライアスロンも数回こなしていたというのだから、ほんとうに驚きだ。また、本書を読むと、彼が本質的に長編小説の作家であることと、長距離ランナーであることとは大いに関わりがありそうに思えてくる。末尾にある村上春樹の墓碑銘「少なくとも最後まで歩かなかった」なんて、随分とカッコイイではないか。まるで和製ギャツビーみたいだ。

  • ehirano1 さん

    著者が小説を書いてみようと思い立った瞬間に驚かされました。得てしてこんなもんなんでしょうかね。「偶然は必然である」が信条の当方としては、著者の潜在意識の中にきっと「小説を書いてみようと」という意識があったはずではないかと思うのですが・・・。

  • うりぼう さん

    先週、水・木と久しぶりに発熱、読書もままならず、週末から今日まで、バタバタと過ごす中で読了。30歳近くから、走り始め、市民マラソンも数回走った私の経験と重なる。人は、自分の人生を選択して生きていると改めて思う。身体を壊して、走らなくなった今も、強烈にあの時期を懐かしく思う。書にもあったように、本当に身体は正直である。適度な負荷に筋肉は、必ず応えてくれる。その快感が、継続を生む。そして、身体の老い、どんなに練習しても下降する記録、その中で走る目的が問い直される。彼がエッセイでなくメモワールという所以だろう。

  • 優希 さん

    村上さんは16歳の頃からずっと走っているということに驚かされました。走ることが人生を考えるのに繋がっているのかもしれません。走ることは自分と向き合うことだから。今もまだ走り続けているのかが気になります。

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人物・団体紹介

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村上春樹

1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。 1979年、『風の歌を聴け』でデビューを飾り、群像新人文学賞受賞。

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