伯爵夫人の肖像 徳間文庫

杉本苑子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784198943929
ISBN 10 : 4198943923
フォーマット
出版社
発行年月
2018年09月
日本
追加情報
:
424p;15

内容詳細

大正6年に起こった伯爵夫人の心中事件。新聞記者の広瀬は取材を重ねるうちに、華やかな伯爵家の実情を知ることになる――。

【著者紹介】
杉本苑子 : 1925年東京都生まれ。「燐の譜」で第4回「サンデー毎日」懸賞小説に入選。『孤愁の岸』で直木賞、『滝沢馬琴』で吉川英治文学賞、『穢土荘厳』で女流文学賞を受賞。1987年紫綬褒章、1995年文化功労者、2002年文化勲章、菊池寛賞を受賞。2017年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    大正時代、実際に起こったスキャンダルをもとに書かれたそうです。心中事件なので、そこまでの流れはいかにロマンチックかと思いきや、当時の報道記者の生々しさが見られます。この時期の恋愛は自由さがなく、報道はエグいのですね。

  • エドワード さん

    大正6年。千葉から汽車への飛び込み心中の情報が東京朝日新聞社へ入る。女は伯爵家令嬢、男は運転手。スクープを狙って走り出す新聞記者たち。新聞社も和服が大半で、女性記者が紅一点の時代だ。身分を越えた恋、貴族のモラル、今も昔も変わらぬ、スキャンダルへの好奇心。「今日は帝劇、明日は三越」の華族と、電話や内風呂が珍しかった庶民の対比、言葉遣いの威勢良さ、封建的な価値観とデモクラシーの不思議な同居。記者の広瀬の視点から描く大正時代の世相が実に興味深く、最後にシベリア出兵や米騒動など、歴史の流れと合流する点も面白い。

  • ひまわり* さん

    大正時代に実在した心中事件を元にしたお話らしい。心中事件の片方が華族令嬢と知り、新聞記者広瀬が追う視線で話は進む。メールも映像もない時代にとにかくスクープを狙う記者の熱意が黒い。車も少なく、人力車を使って走り回っていた。言葉回しも時代が色濃く出ていて読みにくかった。新鮮で勉強になったし面白かったが、記者のスクープ合戦の熱意に入り込めず半分ほどで挫折。パラパラと流し読みで終了。流し読みの中では、広瀬の奥さまが印象的でした。いつの時代も印象に残るのは女性だ(笑)

  • Aki さん

    なんだろう… 最後まで乗り切れずに読み終わった感じ

  • はちがみっつ さん

    大正5年、伯爵夫人(婿取り)と運転手の電車飛び込み心中事件、主人公はそれを追う新聞記者。 特権階級への妬みもあり、人権などもなく、周囲を取り巻く取材陣の取材合戦をメインに、段々と同情をし、寄り添う形のなる主人公の心境の変化が人間味がありホッとする。世界は戦争の色濃く、果てはほぼ無一文で夫人がなくなるシーンで終わる。庶民から見た華族制度の象徴のような話だった。

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杉本苑子

大正14(1925)年、東京に生まれる。昭和24年、文化学院文科を卒業。27年より吉川英治に師事する。38年、『孤愁の岸』で第四十八回直木賞を受賞。53年『滝沢馬琴』で第十二回吉川英治文学賞、61年『穢土荘厳』で第二十五回女流文学賞を受賞。平成14年、菊池寛賞を受賞、文化勲章を受勲。29(2017)

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