京大的文化事典

杉本恭子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784845918232
ISBN 10 : 4845918234
フォーマット
発行年月
2020年06月
日本
追加情報
:
318p;19

内容詳細

折田先生像にバリスト、キリン!?西部講堂、こたつに石垣☆カフェ、タテカン、吉田寮まで…最後の(!?)自由領域を大解剖!森見登美彦(作家)インタビュー!&尾池和夫(元京都大学総長)特別寄稿掲載!

目次 : 序章 折田先生像と「自由」/ 1章 教養部とA号館/ 2章 西部講堂/ 3章 やぐらとこたつ/ 4章 自治寮/ 5章 受け継がれ、生み出される空間/ 終章 今は個々バラバラの細流であっても/ インタビュー:森見登美彦氏に聞いてみた 「京大」と「自由」の語りづらさについて

【著者紹介】
杉本恭子 : 同志社大学大学院文学研究科新聞学専攻修了。現在は、フリーランスのライターとして活動。アジールとなりうる空間、自治的な場に関心をもちつづけ、寺院、NPO法人、中山間地域でのまちづくりを担う人たちなどのインタビュー・取材を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    折田先生像、タテカン、卒業式コスプレなどが面白可笑しく報道されるが、大学における自治や自由とは、そんな皮相的なものではない。一方、本書は、漫画的な装丁とは対照的に、京大における「自重自敬」の精神をしっかりと踏まえた非常に真面目な主張に貫かれている。京大っぽさの原点であった教養部が解体されたのが大きな転機だったというのは正しい指摘だと思う。「大学の個性化・多様化」を目指した文科省の大学改革に従ったら、もともと過剰なほど個性的で多様であった京大が没個性化してしまったというのは、笑えないブラックユーモアである。

  • Nissy さん

    2020年6月初版の本で新聞の書評で労作と褒めてあったので手にしました。京大の有名な卒業式コスプレやハリボテの折田先生像だけでなく、タテカン撤去問題や自治寮を巡る学生と大学当局との攻防を採りあげつつ、大学の自治について深く論じています。私は5年間京大にいましたが、今思えば非常に思い出深い学生時代でした。最近は京大の自由な雰囲気が変わってきたと言われているようですが、永年培われてきた貴重な文化が消えていかないことを祈っています。

  • ジャズクラ本 さん

    ○京大名物の立て看、ヤグラにコタツや吉田寮などを文化事典として捉えた本。もっと有象無象のカオスが描かれているのかと思ったが、この点では肩透かしをくらった。最近用があって京大に行ったら名物の立て看が規制されていたり、吉田寮の存続が危ぶまれていたりと、往年の京大を知る人にとっては寂しい状況になりつつあるのも事実で、そんな状況を問題視して出版されたようだ。ただ、自治を連呼するとそれが形骸化して京大特有の生き生きした感覚が薄れてしまうようにも感じられる。それを指摘している巻末の森見登美彦インタビューが面白かった。

  • ケー さん

    自分が卒業した大学の次に好きな大学、京都大学。そんな京都大学のあれやこれやをまとめた辞典形式で通読できる一冊。たまたまだけど、初めて京都大学に行った4年前はぎりぎりでまだタテカンがあったとき、そんで学祭にお邪魔した2年前は学祭のタイトルが「撤去」っていうあまりにも京大らしすぎる学生の抵抗の時。そう考えると貴重な時に行けたんだなぁと思う。そんで読んでてずっと出てきた「自治」という。自分たちで責任を負いつつ、より面白く、楽しい生活を「皆で」探すための言葉。凄い。

  • キョートマン さん

    京大生はただいたずらにアホなことをしているような気もするが、言い分も聞かずに締め付けを強める大学当局のやり方には疑問が残る。いわゆる「自由な校風」が廃れたら東大の劣化版に成り下がる気がする。それにしても前に松本元総長の本を読んだら強いリーダーシップで改革をした人なんだなあと思ったけど、この本では強権を発動させた独裁者のような描かれ方がされていて、印象がとても違った。

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杉本恭子

同志社大学大学院文学研究科新聞学専攻修了。現在は、フリーランスのライターとして活動。アジールとなりうる空間、自治的な場に関心をもちつづけ、寺院、NPO法人、中山間地域でのまちづくりを担う人たちなどのインタビュー・取材を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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