絵本 彼岸花はきつねのかんざし

朽木祥

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784052042843
ISBN 10 : 4052042840
フォーマット
出版社
発行年月
2015年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
55p;27

内容詳細

おきつねさんは、人を化かす。おばあちゃんは、しょっちゅう化かされる。でも、也子の前にあらわれた小さいきつねは、まあるい目をした、かわいい子ぎつねだった。だんだんと戦争の影が濃くなってきたころ、友だちになったふたり。そんなふたりのつながりを、一発の爆弾が、いやおうなく引きさく。戦争が引きおこす悲しみと残酷さを、時代をこえて受けついでいく物語。二〇〇九年に出版された物語『彼岸花はきつねのかんざし』の絵本版。

【著者紹介】
朽木祥 : 広島市生まれ。被爆二世。おもな作品に『かはたれ』(福音館書店、第35回児童文芸新人賞、第39回日本児童文学者協会新人賞ほか)、『風の靴』(講談社、第57回産経児童出版文化賞)、『光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島』(講談社、第63回小学館児童出版文化賞ほか)、『あひるの手紙』(佼成出版社、第55回日本児童文学者協会賞)など

ささめやゆき : 1943年東京都生まれ。1985年ベルギー・ドメルホフ国際版画コンクールにて銀賞、1995年小学館絵画賞、1999年講談社出版文化賞さしえ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Hideto-S@仮想書店 月舟書房 さん

    おばあちゃんもお母さんも仲良しだった『おきつねさん』。小学四年生のかのこの前に現れた丸い目をした子ぎつね。オシロイバナの首飾り、きつねの嫁入り……。やさしい贈り物を交わし合う少女と子ぎつね。「こんど、また遊んでね」「こんども、こんども、また、こんどもね」。そう約束したのに徐々に戦争の影が色濃くなっていきます。そしてある朝、ものすごい光が目に突き刺さって、ドーンという音が耳をつんざいたのでした……。思いを込めた白い彼岸花。『ヒロシマの記憶』を伝えるため、2009年に書かれた物語の絵本版。2015年8月初版。

  • ぶち さん

    読友さんのレビューで作者さんとこの本を知りました。作者の朽木祥さんは被爆二世なんですね。その朽木さんが原爆の惨さを、また被爆者の心情を、ほとんど書かずにこのようなメルヘンなお話にして出版したことの意味を考えました。あとがきにありますように、「あたりまえの暮らしが奪われることこそが戦争の悲しみなのだ」と仰っています。その悲惨さを戦争を知らない子供たちがより深く感じ取れるお話の形式なのだと思いました。ささめやゆきさんの絵の子ぎつねはとても可愛いらしいです。「あたしに化かされたい?」って聞くシーンが好きです。

  • yomineko@猫と共に生きる さん

    広島原爆被爆二世作家さんの作品。仲良しの子ぎつねは、あのピカドンの日いなくなった😢😢😢白い彼岸花がほしいと子ぎつねにねだった事を後悔する也子。30万人が没した原爆。奇しくも福島原発の汚染水の海洋放出をしたばかり。今日この本を読んだのは引き寄せられたのだと思う。

  • ポチ さん

    読友さんより。ゆっくりと文章を噛み締めながら読みました。戦争の辛さ、どうしょうもない悲しさがじわじわと伝わって来ました。小学生が対象みたいですが、年代に拘らず多くの人に読んで欲しいなぁと思う本です。

  • とよぽん さん

    物語版が2009年に発行された。そして2011年、福島で原発事故が起きてしまった。朽木さんは被爆二世として、「同じ過ちが決して繰り返されないように」、「ヒロシマを知り、記憶する」ことを、子どもたちに引き継ぎたいという願いをこめて絵本版の本書を制作した。「明日」という日が来ることを微塵も疑わぬ子ぎつねとかの子。原爆投下の後、子ぎつねのことを案じるかの子ちゃんが切ない。ピカドン・・・今こそ、子どもたちに伝えていかなくてはならない。

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