汝、暗君を愛せよ DREノベルス

本条謙太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784434362118
ISBN 10 : 4434362119
フォーマット
出版社
発行年月
2025年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
toi8 ,  
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

ぼくは王として生きる。この豪華な地獄に。
赤字財政、列強の干渉、迫る革命。転生先は破綻寸前国家の玉座だった。

<あらすじ>
 お飾り社長としての人生に嫌気がさして自ら命を絶った「ぼく」は、異世界の若き王の中へと転生する。
しかし彼の王国は巨額の赤字財政と列強の干渉に悩まされ、国内には革命の気配すら漂い始めていた。
 政治的影響力を無視できない妃候補の令嬢たちと、自分よりも明らかに有能な重臣たちに取り巻かれ、
無力な異世界人たる彼にできることはあまりに少ない。
だが、何とか“上手くやらなければ”生き残れない。
「ぼくの名は、暗愚な君主の1人として残るだろう。永遠に」
 それでもなお、彼は玉座に在り続ける。かつて“投げ捨てた”役割を今度こそ全うするために。

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読書メーターレビュー

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  • よっち さん

    三代目社長の人生に嫌気がさして自ら命を絶った主人公が、破綻寸前国家の若き王として転生するファンタジー。王となって直面する巨額の赤字財政と、半独立諸侯の存在、足を引っ張り合う周辺諸国との関係。病から回復してから、理想論を掲げていたグロワスが突然別人のように方針転換したことを訝しみながら、その謙虚で真摯な姿勢と考え方を認めて、協力するようになっていく妃候補の令嬢や有能な重臣たち。前世を反面教師にしながら、簡単な道を選ばずにひとつひとつ自ら向き合い、新たな可能性を切り開いてみせたグロワスの覚悟が効いていました。

  • しぇん さん

    三代目社長を継いだけど無力感で衝動的に自殺した主人公の異世界憑依物?中々独特な感性で進んでいく物語なので人の好き嫌いが結構出そうだなと。主人公の本質は優しいけど、実際何がしたいのか今一わからないところや、この物語は何処に向かってるんだ?るとかモヤモヤする部分も多かったかなと

  • わたー さん

    ★★★★★面白かった。家族経営の造園会社の三代目社長となるも、お飾りであることに嫌気がさして衝動的に自殺した主人公。気が付くと中世ファンタジー世界で即位したばかりの国王になっていたことから始まる物語。評判の良さを聞いて読んでみたが、なかなかどうして面白い。確かに、序盤から主人公のボヤキ混じりの語りから始まるので若干の読みにくさを感じたが、妃候補と目される女性視点が入ったことで、世界が一気に広がっていったのは見事。現代人的な思考と中世的な世界の常識とのギャップに戸惑いながら、崩れかけの国をどうにか

  • サキイカスルメ さん

    主人公の情けなさが、人間らしくてすごく好き!弱さを自覚している潔さ、よかったですね。一度衝動的に全てを諦めてしまったからこそ、異世界で暗君として生きることを選んだ覚悟を感じました。わたしが一番好きだったのは、女性陣とのやり取りと関係性です。情にも精神的にも弱いことをわかった上で、それでも彼女たち1人1人を個人として認識して背負うのって愛でしかないじゃないですか。

  • こも 旧柏バカ一代 さん

    前世を思い出したら(?)人が変わり、暗君が名君となって行った。特に食い方が変わったってのが顕著で、零した事を周りに謝ったら驚愕されてしまうって、、どんだけだったんだよ。さらに周りの情勢も末期だわ…確かに豪華な地獄だ。

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