地中海世界の歴史 オリエントの文明 1 神々のささやく世界 講談社選書メチエ

本村凌二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065354254
ISBN 10 : 4065354250
フォーマット
出版社
発行年月
2024年04月
日本
追加情報
:
336p;19

内容詳細

地中海を中心に興亡を繰り返したさまざまな古代文明の世界、すなわち「地中海世界」の歴史を、古代ローマ史研究の第一人者、本村凌二氏が描きつくす。講談社選書メチエ創刊30周年を記念して堂々刊行する、全8巻。第1回配本は、1・2巻の同時発売。
「地中海世界」といえば、従来は「古代ギリシア・ローマ世界」と同義と思われてきたが、近年の研究ではもっと広く、古い時代からとらえられるようになったきた。それは、文明の発祥地メソポタミア、エジプトから、ペルシア帝国、ギリシアの都市国家を経て、ローマ帝国の誕生と崩壊にいたる、約4000年の歴史世界である。文字・貨幣・一神教の誕生、独裁制と民主主義、哲学と科学による真理の探究など、現代に続く人類の営みは、この「地中海世界」で始まっている。
第1巻は、地中海世界が共有する神話の世界から説き起こす。メソポタミアに文明を興したシュメール人の神々は、人間に何を語りかけたのか。古代エジプトの異形の王が断行した宗教改革とは。弱小勢力が興亡するパレスティナに起こった人類史的変動とは何か――。
1000年に一度の「文明の転換期」とも言われる現在、「1000年単位の歴史の変動」とはどんなものなのか、人類の歴史と現在を考える全ての読者にお送りする必読のシリーズ。

目次
序章  地中海世界とは何か
第一章 愛の女神イナンナに始まる
1 文字と都市の出現
2 シュメールの王、ギルガメシュ
3 「戦争」と「平和」の風景
4 アッカドからバビロニアへ
第二章 神々の河は地中海にそそぐ
1 聖なるナイルの王権
2 時はピラミッドを怖れる
3 古王国・中王国時代
4 新王国時代
第三章 両翼の狭間で
1 シリア・パレスチナの馬と群雄
2 ヘブライ人の登場
3 海の民とフェニキア人    
第四章 神々の声が聞こえる
1 叙事詩のなかの神
2 神の声を聞く人々
3 自然信仰とマアト
4 心性の考古学



【著者紹介】
本村凌二 : 1947年生まれ。一橋大学社会学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。文学博士(西洋史学)。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授、早稲田大学国際教養学部特任教授を経て、現在、東京大学名誉教授。おもな著書に『薄闇のローマ世界―嬰児遺棄と奴隷制』(東京大学出版会、サントリー学芸賞)、『馬の世界史』(中公文庫、JRA賞馬事文化賞)ほかがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さとうしん さん

    メソポタミア、エジプトの歴史をメインにしてヘブライ人、フェニキア人なども扱う。本巻で引き込まれたのはタイトルにもある神々の世界である。アクエンアテンの一神教信仰は彼の死後完全に忘れ去られてしまったわけでもなく、個人が直接に神に語りかけるという形での個人信仰のめばえに影響を与えたのではないかと言う。個人的にはオリエントの人々が神の声を聞いたとしたら、同時代の中国人は神の声を聞けたのかどうか気になるところである。

  • (ま) さん

    愛と戦いの女神イナンナ(イシュタル)から始まる地中海世界の歴史。最後は二分心論へ... ローマはオリエントか

  • 解析概論 さん

    メソポタミア、エジプト、シリアの各地域が、時代が進むにつれて、各地域と相互に関わり合っていく様子がわかりました。二分心による古代人の申請を説明する部分には、まだまだ知らないものの見方があるのを感じました。

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人物・団体紹介

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本村凌二

1947年生まれ。一橋大学社会学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。文学博士(西洋史学)。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授、早稲田大学国際教養学部特任教授を経て、現在、東京大学名誉教授。おもな著書に『薄闇のローマ世界―嬰児遺棄と奴隷制』(東京大学出版会、サントリー学芸

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