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本の雑誌 447号 2020年 9月号

本の雑誌編集部

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784860115098
ISBN 10 : 4860115090
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

特集:つぶやく出版社!

なにかと話題のSNSだが、では出版社はツイッターをどう使っているのか!? というわけで、本の雑誌9月号の特集は「つぶやく出版社!」。出版社公式アカウント中の人による"中の人"適性試験を考える座談会から、ツイッタラー編集者対談、ツイッター大成功大失敗アンケートに出版社アカウントフォロワー数大調査、ミステリー、SF、そして読者のおすすめアカウントまで、つぶやく出版社の全貌に迫るのだ!

新刊めったくたガイドは、小財満が上手すぎるほどに上手いC・J・ボックス『発火点』に快哉を叫べば、林さかなは失われつつあった言語で生み出された小説に感服。大森望が伝法作品集からアンソロジーまで日本SF短編夏祭りを寿げば、千街晶之は芦辺拓『鶴屋南北の殺人』の入れ子構成にまいった! 大塚真祐子が二〇二〇年上半期芥川賞候補作を総まくり!なら、冬木糸一は『投票権をわれらに』が記す今現在も続く問題にうーむ。そして北上次郎は苦しさの奥から力が湧き上がる『全部ゆるせたらいいのに』にどっぷり。さあ、なんだか辛い話だと言わずに、圧倒的な迫力で読ませる最終章まで、どんどん読み進もう!

そして、今月は黒い昼食会が「百合子」「ゆり子」に続く第三のユリコを探せ!と提言すれば、大山顕はマンションポエム東京論で終わらないラブソングを歌う街に急接近。堀井憲一郎が夏の3社文庫フェスをゆるーく比べてみれば、高野秀行は量子力学ノンフィクションでイーガンを読破! 高橋良平が盛光社[創作S・Fどうわ]で児童文学とSFを振り返れば、読み物作家ガイドは香月祥宏が小川一水『天冥の標』へのみちしるべとなる10冊を紹介とSF色も日本で二番目。さあ、コロナで自粛の今年の秋は自宅で大長編にチャレンジが好適。本の雑誌9月号片手に小川一水の10冊を読んで、日本SF大賞受賞の大河シリーズ『天冥の標』にチャレンジしよう!

目次
本棚が見たい!
9月の書店 八雲堂書店/9月の本棚 荒川佳洋
SF音痴が行くSF古典宇宙の旅/量子力学的ノンフィクションとは何か 高野秀行
その出版社、凶暴につき 四谷熱血「本づくり」黄金時代/書籍の企画/読者の顔はサイボーグ 田代靖久
新旧いろいろ面白本/さりげなく心地いい旅のエッセイ 椎名 誠 

特集:つぶやく出版社!

座談会/“中の人”適性試験を考える! 国書刊行会・東京創元社・早川書房
うまくつぶやけぬ日々 平凡社の中の人 
ツイッタラー編集者対談/黒子でばかりはいられない! 溝口力丸・水上志郎 
わが社のTwitter大成功大失敗! 
合言葉は“案件” 新保博久
期待のエースを狙え! 橋本輝幸
書籍系アカウントフォロワー数大調査! 田中裕士
読者アンケート/この出版社アカウントが好きだ!

一私小説書きの日乗/這進の章(一) 西村賢太
生き残れ!燃える作家年代記/ボツ原稿供養なんてヌルいことやってたでござる 鈴木輝一郎
黒い昼食会/第三のユリコを探せ!? 
マンションポエム東京論/終わらないラブソングを歌う街 大山 顕

新刊めったくたガイド

上手すぎるほどに上手いC・J・ボックス『発火点』に快哉! 小財 満
失われつつあった言語で生み出された小説 林 さかな
伝法作品集からアンソロジーまで日本SF短編夏祭りだ! 大森 望
芦辺拓『鶴屋南北の殺人』の入れ子構成に唸る! 千街晶之
二〇二〇年上半期芥川賞候補作を総まくり! 大塚真祐子
『投票権をわれらに』が記す今現在も続く問題 冬木糸一
苦しさの奥から力が湧き上がる『全部ゆるせたらいいのに』 北上次郎

長浦京のどえらい傑作『アンダードッグス』に大感激! 宇田川拓也
『凍てつく太陽』で猛暑を切り抜けよう! 内田 剛
『ペドロ・パラモ』の山にびっくり! 坂上友紀
文庫創刊50周年記念作品三大SF賞受賞長篇『宇宙へ』 山岸真
「今日」を繰り返す不穏な世界牡丹もちと『コーヒームーン』 田中香織
探偵小説大攻勢を日々パトロール! 小山力也
ジェイムズ・ボールドウィンから雑草の戦略まで べつやくれい
「トラベシア」で読む〈音楽と金〉 下井草 秀

サバイバルな書物/命は分解に緩やかに支配され、それとなく踊らされている 服部文祥 
私がロト7に当たるまで/ときめきパターンの分類 宮田珠己
モーター文学のススメ/近代化を生きるタクシー 速水健朗
マルジナリアでつかまえて/世界にちょっと手を加え 山本貴光
ユーカリの木の蔭で/輝く解釈 北村 薫
憧れの住む東京へ 洲之内徹G/銀緑館の三階で 岡崎武志 
連続的SF話/異邦の日本人 鏡 明
南の話/だまされて、まどわされて 青山 南
そばですよ/窮地をひっくり返せ。自粛期間中に、新しいそばが生まれた。 平松洋子
日本SF戦後出版史/盛光社[創作S・Fどうわ]の巻 高橋良平
数学の筋道 円城 塔
アンタッチャブル・ロン 江部拓弥
物語の効能 石川美南
ステレオタイプの呪い 風野春樹
ホリイのゆるーく調査/夏の3社文庫フェスを比べてみる 堀井憲一郎
神保町物語外伝/竹久夢二 少年山荘訪問記 沢野ひとし
小川一水の10冊/『天冥の標』へのみちしるべ 香月祥宏

続・棒パン日常/『銀河英雄伝説』再読 穂村 弘 
三角窓口/〈マネーの世界〉と要約された本はなんだ!? 他
即売会の世界 石川春菜 

今月書いた人
今月本の雑誌に遊びに来た人
掲載図書索引
後記

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 阿部義彦

    今月も楽しく読了。もちろん私もTwitterでは出版社のアカウントをフォローしております。ちくま文庫の1000「本」ノックは良い企画ですね。良く眺めてます。芥川賞ではとうとうSFが受賞か?今回ばかりは文藝春秋買っちゃおうかなあ?余計な事で悩んでます。来月の特集「この机がすごい!」にはなんとも言えぬ投げやり感があっていかにも「本の雑誌」らしい、テーマだと思ってます。楽しみです。

  • スノーマン

    Twitterしてないけど、特集をじっくりと読んでしまいました。それぞれの社の成功失敗エピソードの答えも面白い。Twitter担当の方の恋愛時や泥酔時につぶやかれてしまったもの、興味あるわ笑 9月号も絶賛コロナ渦での内容なので、みんな色々頑張ってるなぁ、でもまだ終わらなくて第3波が来てるんだよ、と、ごねたくなった。

  • tjZero

    特集は”つぶやく出版社!”。各社や作家、書評家などの名物ツイッターや、バズりや炎上の悲喜こもごもを紹介。この雑誌は、SNSなどが出来る前から、本にまつわるよもやま話を”つぶやいて”きた存在だと思う。大きな声(大部数)ではないけれど、本音や肉声を発し続けるこうした気骨あるマガジンは長生きしてもらいたい。

  • tetsubun1000mg

    9月号の冒頭特集は各出版社のツイッター事情の紹介、担当者同士の対談など。 文筆にかかわる会社の実情が垣間見える。 連載では毎回楽しみにしている鈴木輝一郎さん「生き残れ!燃える作家年代記」。 「アマチュアは作品が未熟なのではなく性根がアマチュアなのだ。」といわれる鈴木氏。 本を出し続けるプロ作家の心構えが伝わる。 SF作家小川一水さんのおすすめの10冊では、代表作「天平の標」シリーズ全17巻を読んでみたくなった。 平松洋子さん「肉とすっぽん日本ソウルミート紀行」も発売された買いに行こう。

  • Hisatomi Maria Gratia Yuki

    読んでも読んでも読み終わらない! というか書評が主な本はどれもそうだけど、「本の雑誌」は特に取り上げられている本がツボで、ページの端を折ったり、ネットでその本の評判を調べたりしてしまうので、時間がめちゃくちゃかかるのだ! とりあえず特集は読み終えてるので、読了ということで。

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