基本情報
内容詳細
創刊40周年記念復刻
1976年5月10日に創刊した「本の雑誌」は、この5月で創刊40周年を迎えることになりました。メジャーにもならず、休刊もせず、蝸牛の歩みながら40年続けてこられたのも応援してくださったすべて読者の皆様のおかげと深く感謝いたします。
ちなみに「本の雑誌」の創刊号は刷り部数500部の上、直取引で納品した都内の数軒の書店でしか販売されませんでした。2号以降は季刊ペースで刊行されましたが(そういいながら年3回のときも)、10号の雑誌特集でブレイクするまでは知る人ぞ知る好事家向けの雑誌で、部数も少なく、後に読者となった方から、バックナンバーがほしいという問い合わせが多数寄せられました。また、後年、古本屋で異常な高値で取引されていたこともあります。
このたび本の雑誌社では40周年を記念し、『完全復刻版 本の雑誌創刊号〜10号BOXセット』を発売することにしました。幻の創刊号から10号までの10冊を出来うる限り当時のまま完全復刻し、10冊まとめて箱に入れた愛蔵版となります。
「泣き叫ぶ地球」とタイトルのついた椎名誠の〈人類破滅物語のカタログ〉から、「絵本と写真を結びつけた新しい科学メルヘン」と題された沢野ひとしの絵本ガイドまで13ジャンルの新刊ガイドとコラムを掲載した創刊号、「極私的出版広告代論評」というい大仰な見出しの座談会で始まる2号、椎名誠の初期代表作「さらば国分寺書店のオババ」の原型が載った5号、コラムマガジンへと方向転換をした6号、まんがの特集が一部マニアに熱狂的に受け入れられた8号、嵐山光三郎、中島梓が初登場した9号などなど、読みたくても読めなかったひとケタ号が往時のままの誌面でよみがえるファン垂涎の企画です。
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