風切る翼

木村裕一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062114738
ISBN 10 : 4062114739
フォーマット
出版社
発行年月
2002年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
24cm,1冊

内容詳細

あなたを失いたくないと、思うだれかがきっといる…。「いのち」のことをかきつづける2人と、アートディレクター、編集者が、観客が見まもる中、「9月11日」への思いをぶつけあいながら作り上げたライブ絵本。

【著者紹介】
木村裕一 : 東京生まれ。造形教室、幼児番組のアイデアブレーンなどを経て、絵本・童話作家に。『あらしのよるに』(講談社)で講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版文化賞JR賞受賞。演劇『あらしのよるに』で斎田喬戯曲賞受賞

黒田征太郎 : 大阪生まれ。1969年、長友啓典氏とデザイン事務所K2を共同設立。ライブ・ペインティング、壁画制作など、幅広くアーティスト活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • miww さん

    アネハヅルの群れで起こるいじめ。やりきれない気持ちのはけ口を求める集団の心理と標的にされたものの孤独感とダメージ。とてもストレートでシンプルな描写は胸に迫った。人の怖さ、弱さ、温かさや思いやり‥、多くのことを突きつけられる作品でした。

  • ☆よいこ さん

    いじめを題材にした絵本。アネハヅルの群がキツネに襲われて若いツルが犠牲になった。“キツネが襲ってきたのは、お前が羽ばたいたせいだ”と仲間に責められたククルはおびえ、飛べなくなる。渡りの時期が来て仲間は去っていくが、ククルは飛べない。飛べない自分がもっと大嫌いになった。だけどカカラだけが残ってくれた。もしカカラが「一緒に行こう!」と言ったら断るつもりだったが、カカラはなにも言わず傍にいてくれた。そんな二人をキツネが襲う▽希望のある終わり方でよかった。

  • 瑪瑙(サードニックス) さん

    ツルの群れ。幼い命がキツネに奪われた時、お前のせいだとクルルは標的にされ、仲間外れにされた…。絶望して飛べなくなってしまったクルル。冬を前にして仲間は渡っていく。そんな中カララだけが舞い戻ってきた。何も言わずただクルルに寄り添うカララ。ラストは清々しかった。心が傷ついたとき、何も言わずともただ寄り添ってくれるだけでどれだけ嬉しいことか、力になることか。ラストは嬉しくて涙が出ました。【2019年花鳥風月読書会】

  • shiho♪ さん

    図書室絵本。12月の人権週間にあわせて6年生に読む予定。 この絵本を読むと様々な感情が押し迫ってくる。誰かのせいにしないと気持ちが晴れない集団心理。仲間外れにされた心細さ、失われる自尊心。1人の君を助けたいけど、勇気が出ないぼく。アネハヅルの物語の奥に人間の心理が見えてくる。そしてどれもが自分の中に必ずある感情。最後は力強く羽ばたいていく2羽のアネハヅル。希望を持てる終わり方。 ぜひ子ども達に聞いてもらって、じっくり考えて欲しい絵本。

  • mari さん

    助けた仲間が戻ってきてくれて良かった!ちょっとだけ、情はヒトの為ならず的なところがあるのかな。

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人物・団体紹介

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木村裕一

昭和36年11月28日宮城県石巻市に生まれる。平成21年1月「屋根」入会。斎藤夏風に師事。平成24年2月「屋根」新人賞受賞。平成26年10月「屋根」同人。平成29年3月「屋根」終刊に伴い、「秀」入会。染谷秀雄に師事。公益社団法人俳人協会幹事。俳人協会宮城県支部副支部長。宮城県芸術協会会員。宮城県俳句

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