蟠桃の夢 天下は天下の天下なり

木村剛久

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784798701356
ISBN 10 : 4798701351
フォーマット
出版社
発行年月
2013年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
267p;20

内容詳細

優れた経済人にして独創的な思想家、山片蟠桃は、大坂の蔵元として仙台藩の財政を支える一方、懐徳堂に学び、百科全書ともいうべき大著『夢の代』を著した。経済を論じ、鬼神、仏教を排し、古代神話を徹底批判、地動説に基づく天文学までをきわめた江戸の偉才の生涯。

目次 : 出立の時/ 懐徳堂の智/ 升屋騒動/ 梶木町界隈/ 定信登場/ 浪華の今孔明/ 難問山積/ 天と仏/ 仙台へ/ 宰我の償い/ 歴史批判/ レザーノフ来航/ 経済論/ 儒の核心/ 無鬼論/ 大いなる晩年

【著者紹介】
木村剛久 : 1948年、兵庫県高砂市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。75年、株式会社共同通信社に入社。2008年、退社。訳書・共訳書にケネス・ルオフ『国民の天皇』(大佛次郎論壇賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • きいち さん

    蟠桃のように生きたい、と強く思った。まさにこれは、理想の「社会人大学院生」じゃないか。懐徳堂の儒教の知を羅針盤に、地理や歴史から経済、天文、宇宙論と、世界全体を理解しようと生涯学び、書くことで統合を果たす。商売での実地経験がその軸になっているから、現実から遊離することがない。身分制の限界はそれはそれで前提として、そこでどう考えどう動くことでベターが実現できるかを考えていく。より高くとかより深くとか、そんな垂直の志向じゃなく、より広く、横へヨコへというアスピレーション。自分のロールモデルにしようと思う。

  • きさらぎ さん

    経営者としての蟠桃と、思想家としての蟠桃。懐徳堂に学び、竹山・履軒を慕う蟠桃は、神・仏については徹底的に否定・批判したが、朱子(学)に対しては、鬼神論は批判したが理気論はそれなりに受容もし、特に儒の五倫五常はこれを奉じ、主家に対しては最後まで「忠」を尽くした。天下の経済の動きを見据え、様々な方策を立て実行したのも全て主家のためだった。その「忠」を幕府から褒賞されて喜ぶ晩年の蟠桃を描く著者の筆は優しい。軽快な筆にのせられて楽しく読んだが、その反面、もう少し蟠桃の「えぐみ」のようなものを感じたかった気もした。

  • メルセ・ひすい さん

    江戸時代の独創的な思想書。@富永仲基の『出定後語』、三浦梅園の『三語』 そして本書蟠桃の『夢の代』その三書しかない。無鬼論が唯物論に基づく宗教批判゜の先駆けとして喧伝された時代もある。しかし、江戸時代でもあり封建的要素として、儒教道徳が随所にみられ、蟠桃の思想的限界になっている。優れた経済人にして独創的な思想家・山片蟠桃は、仙台藩の財政を支える一方、大著「 夢の代」を著した。経済を論じ、鬼神、仏教を排し、古代神話を徹底批判、地動説に基づく天文学までをきわめた江戸の偉才の生涯を描く。

  • pokke154 さん

    江戸時代に生きた庶民がどれだけ教養を大事にしていて、どれだけ励んでいたか…とても敵わないと思った。これだけの思想家がいて、これだけ近代的な数学、理科が広がっていたのにもびっくり。

  • よしゆき さん

    5冊目。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

哲学・歴史・宗教 に関連する商品情報

おすすめの商品