転がるように地を這うように 私の杖となった文学の言葉たち ちくま文庫

木内昇

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480440587
ISBN 10 : 4480440585
フォーマット
出版社
発行年月
2025年11月
日本
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

少しでも長く生き延びることが、人の核を強靭にして行く――漱石・芥川・太宰・荷風、名手の心に刺さった言葉を綴る。幻の名著、待望の復刊。

【著者紹介】
木内昇 : 1967(昭和42)年東京生まれ。出版社勤務を経て独立し、インタビュー誌「Spotting」創刊。2004年『新選組 幕末の青嵐』で小説家デビュー。11年に『漂砂のうたう』で直木賞、14年に『櫛挽道守』で中央公論文芸賞・柴田錬三郎賞・親鸞賞、『雪夢往来』で中山義秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    木内さんの本はほとんど読んできて、デビュー以前のこの本のもととなっている「ブンガクの言葉」をamazonで探していたのですが3000円以上ということでしたので二の足を踏んでいましたが今回ちくま文庫で新刊をだされたのでさっそく読みました。17の日本作家の作品についてその作品を一言で表すと、という言葉が表題になっていてこの作者の感性が光るような気がしました。(例えば太宰治の「人間失格」は「道化」、芥川龍之介の「河童」は「恬然」など)楽しい小説論となっています。

  • piro さん

    明治から昭和前半の作品で語られる「言葉」について綴られたエッセイ集。20年以上前、木内さんが小説家デビューする前に書かれた一冊が文庫化されたものらしい。それぞれの作品で語られる言葉に対する木内さんの感覚がじんわりと伝わってくるような内容でした。文学への深い愛情、真摯な思いが感じられ、豊かな気持ちになります。名だたる作家の名前が並んでいるのですが、この時代の作品はあまり多くを読んでおらず、「タイトルは知ってるけど…」と言う状況の私。少しずつ紹介されている作品を読んで見よう。

  • chiaki さん

    こんな文学たちの息遣いが血となり骨となって木内さんの言葉になっているんだなぁと。大好きな木内文学の真髄に触れたよう。時代とともに変わりゆくものはあっても、ありのままの自分を。真っ直ぐな心持を。不器用なりにも信念のある生き方を。この世の中を面白がる余裕を。美しいものを美しいと思い、大切な人と喜びを分かち合う、そんなふうに生きたいと強く思いました。竹内浩三『筑波日記』がまたラストにふさわしい!木内さん、中学の時に浮雲を…スゴ!山本周五郎『さぶ』、武者小路実篤『お目出たき人』読んでみたい。あとがきまで全て良き。

  • ゆきんこ さん

    木内さんが作家として世に出られる前に書かれた文学エッセイ。面白いのが、その作品の中のとある言葉を足がかりに、その作品や作中人物、作家語りが展開していくところ。たとえば、『人間失格』なら「道化」のように。「恥」じゃないんだなぁ…なんて、目次を見た時に思ったり。ひとつの言葉から、人間味であったり、当時の世相であったり、いろんなものが感じられるものなんだな、と読んでいて楽しかった。

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木内昇

1967(昭和42)年東京生まれ。出版社勤務を経て独立し、インタビュー誌「Spotting」創刊。2004年『新選組 幕末の青嵐』で小説家デビュー。11年に『漂砂のうたう』で直木賞、14年に『櫛挽道守』で中央公論文芸賞・柴田錬三郎賞・親鸞賞、『雪夢往来』で中山義秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行さ

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