スピンはめぐる 成熟期の量子力学

朝永振一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784622073697
ISBN 10 : 4622073692
フォーマット
出版社
発行年月
2008年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
江沢洋 ,  
追加情報
:
22cm,284,59p

内容詳細

スピン発見に至る思考を辿り、「古典的記述不可能」な量子力学的概念の真髄に迫る、朝永振一郎による不朽の名著。懇切な注釈を付し、旧版刊行後のスピン関連の進歩に関する解説も追加した待望の新版。

【著者紹介】
朝永振一郎 : 1906年、東京に生まれる。京都帝国大学理学部卒業後、理化学研究所研究員を経て、東京文理科大学教授、東京教育大学教授、同大学学長を歴任。「超多時間理論」「くりこみ理論」などの世界的業績を遺した。1965年度ノーベル物理学賞受賞。1979年没

江沢洋 : 1932年、東京に生まれる。1960年東京大学大学院数物系研究科修了。東京大学理学部助手。1963年米・独に出張。1967年帰国。学習院大学助教授、1970年教授、2003年名誉教授。理学博士。専攻は理論物理、確率過程論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • roughfractus02 さん

    ディラック、パウリ、ハイゼンベルクら著名な物理学者がスピンを予想する影にはクローニッヒ、ウーレンベック、カウシュミットら若い世代の発想があった。本書は物理学者たちのスピンをめぐる試行錯誤のドラマである。原子の線スペクトルが整数倍の値をとる点から電子のスピンは天体の公転との類似で予想できた(電子は飛び移るが)。が、詳細な観測では公転の線スペクトルも分裂している。ここから議論は、磁気モーメントから捉え直すゼーマンの実験を経て、さらに原子の自転の予想と公転自転の相互作用へと展開しつつ、発見の1932年を迎える。

  • 御光堂 さん

    量子力学のスピンというパラメーターについての本。ちょっと読んでみても量子力学の詳しい知識が既知とされて議論が進むので難しくて歯が立たなかった。難しい概念が、「〜はご存知でしょう」といって、どんどん出てくる。この本の前に著者の『量子力学 I,II』をきちんと読んでものにしてから再挑戦したい。

  • SNagai さん

    1920ごろから1940年ごろまでの量子力学の発展の様子を朝永先生が解説してくれている。数式も多く全てを理解はできないが、原子、電子、原子核などがどういうものかよくわからない時代に、鍵となる実験結果とそれを説明する理論がどのように進展していったかを目の当たりにすることができる。説明されている数式の1/100でもいいから理解したい。

  • あっちゃんのパパ さん

    評価=?:私としては、読んだとは言えないだろう。数式などは飛ばして、偉大な量子力学研究者たちの写真があるところを拾い読みしただけだから。しかし、朝永振一郎が、量子力学にどう取り組んできたか、また彼の周りの研究者との関わりの中で彼のくりこみ理論などは作り上げられたと感じる事が出来た。1920-40年と言う短い間に数多くの研究者が苦労して量子力学理論が作り上げられた過程を少しでも感じられたと思う。

  • 椪 さん

    スピン及び場の量子論をメインに量子力学の成り立ちを時系列に沿って追っていく本。同著者の量子力学T、Uを読めば分かるが朝永氏はどのようにして理論が構築されたかを知りその上で理解することに重きを置いている。自分にとっては最も体系的に理解しやすい内容の描き方であり良書が多いと感じる

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人物・団体紹介

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朝永振一郎

1906〜1979。京都第一中学校、第三高等学校、京都帝大理学部物理学科を卒業。昭和7(1932)年、理化学研究所の研究員に着任。昭和16(1941)年より東京文理科大学(のちの東京教育大学、現筑波大学)教授。戦後すぐプリンストン高等研究所に滞在。東京教育大学長も務めた。昭和40(1965)年、くり

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