日向を掬う

朝倉宏景

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784575243987
ISBN 10 : 4575243981
フォーマット
出版社
発行年月
2021年04月
日本
追加情報
:
324p;19

内容詳細

老母と二人で暮らす、ルーズでいい加減なダメ男・大守良行。最愛の母を亡くし、ひとりぼっちになった中二の女の子・都築日向実。日向実を温かく迎え入れた、義理人情に厚い良行の老母・大守光枝。いとこの日向実を陰ながら支えようと心に誓う中三男子・関惟吹。元恋人の良行から精子提供を受け、日向実を生んだ都築街子の遺志で、新たな日常をスタートさせた四人。そんな中、自分の出生の秘密を知った日向実は、ある男を探しはじめる―。シリアスでややこしい父娘の関係をユーモア溢れる筆致で描く、心ゆさぶる長編家族小説。

【著者紹介】
朝倉宏景 : 1984年東京都生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。2012年『白球アフロ』で第7回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞し作家デビューを果たす。2018年には、『風が吹いたり、花が散ったり』で第24回島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おしゃべりメガネ さん

    全体的にみれば感動するステキな話なんでしょうが、最後までグッとココロにくるモノが物足りなく、なんでだろうとずっと思ってましたが、多分主人公の軽さ、ちゃらんぽらんさ、軽率さが許せなかったんだと思います。おとぼけ天然キャラはわかるのですが、四十半ばにしてその対応はないだろうと残念なキモチになる場面が多々あり、せっかくいいコト言ってても、なんか響いてこない流れはとても勿体なかったです。主人公をはじめ、大人達がどいつもこいつもみんな勝手な気がして、個人的にマトモに感じたのは従兄弟の彼だけにしか思えませんでした。

  • kei302 さん

    四十歳独身の大守良行の家に 突然中学生の少女 都築日向実が訪ねてきた。 良行は15年前 かつての恋人 都築街子に頼まれ 精子提供をした事を思い出す。 しをんさんの「まほろ‥」行天みたいだと思いつつ読み進めるが、盛りだくさんすぎて……。

  • シャコタンブルー さん

    「私ね、自分の体が、どうしても人工的につくられたような気がしてしかたがないの」精子提供で生まれた14歳の日向実の言葉が生々しく心に刺さる。母親を亡くし、身寄りの無くなった彼女が後見人として頼ったのは40歳の独身男の良行。この男のダメさ加減と自らの出生の秘密に苦しむ日向実との姿が対照的だった。学校でのイジメもあり悩み苦しみ続ける日向実に対し軽蔑され疎かにされても真摯に向き合う良行の姿勢に共感する。どんな形であれ、この世に生を受けたからには精一杯生きて欲しい。それには人の温かさが必要だ。日向を掬う人が必要だ。

  • そら さん

    売れない俳優(ほぼニート)な四十路独身の良行の元に、ある日娘だと名乗る中学生、日向実が現れた。良行は過去に付き合っていた女性から頼まれ精子提供をし、妊娠出産の知らせをもらったことを思い出す。日向実の母は事故で亡くなり、実父である良行を訪ねてきたのだが…。テーマは悪くないが、内容が薄っぺらい。人物像の魅力にも欠ける。こんなに単純にお互いを愛しく思えるものだろうか?途中まで真剣に読んだのでやめるのも勿体なくラストまで読みきったが、クライマックスは逆に白けてしまい、やけくそで流し読みをしてしまった…。

  • タツ フカガワ さん

    大守良行は独身40歳。優柔不断な売れない役者で、マンション大家の母親と同居中。その良行を中2の少女日向実が訪ねてきて「わたし,あなたの娘です」という。聞けば15年前、大学時代に交際していた彼女がある事情から、精子提供を申し込まれたことを思い出す。日向実はそのときの子だった。突然始まるおかしな父娘のユーモアとペーソスが交じり合った物語ですが、後半、自分の存在理由に苦悩する日向実の姿が切ない、結構重たい家族ドラマでもありました。

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人物・団体紹介

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朝倉宏景

1984年東京都生まれ。東京学芸大学卒業。2012年『白球アフロ』(受賞時タイトル「白球と爆弾」より改題)で第7回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞し、2013年にデビュー。2018年『風が吹いたり、花が散ったり』で第24回島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです

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