一次資料で正す現代史のフェイク 扶桑社新書

有馬哲夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784594088118
ISBN 10 : 4594088112
フォーマット
出版社
発行年月
2021年07月
日本
追加情報
:
264p;18

内容詳細

私たちは嘘を信じ込まされてきた!チャーチルは真珠湾攻撃を知っていた。戦争を長引かせたのはアメリカの無条件降伏原則だった。日本はソ連の参戦を想定していた。原爆投下はソ連のせいだ。欧米の公文書館で発掘した資料から歴史の真実を明らかにする!

目次 : 第1章 チャーチルは真珠湾攻撃を知らなかったのはフェイクだ/ 第2章 戦争が長引いたのは日本軍の頑迷さのせいだはフェイクだ/ 第3章 日本はソ連の対日参戦を知らなかったはフェイクだ/ 第4章 アメリカが原爆の投下を事前に警告したというのはフェイクだ/ 第5章 原爆がアメリカのものだというのはフェイクだ/ 第6章 ソ連は原爆投下と無関係だというのはフェイクだ/ 第7章 日本が無条件降伏したというのはフェイクだ/ 第8章 中国の尖閣諸島に関する主張はフェイクだらけ/ 第9章 クマラスワミ報告書(付属文書1)は最悪のフェイク文書だ

【著者紹介】
有馬哲夫 : 1953(昭和28)年生まれ。早稲田大学社会科学部・大学院社会科学研究科教授(公文書研究)。早稲田大学第一文学部卒業。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得。2016年オックスフォード大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • tamami さん

    有馬さんの著作を読む度に、歴史資料の丹念な探索と解釈によって、我々がこれまで「事実」と思いなしてきた事柄にも、多くの「真実」があったことがわかり、歴史の持つ奥深さを味わってきた。本書には主として、原爆投下やポツダム宣言の受諾、ソ連の参戦等、大戦終結前後の事例にも同様な事柄があったことが克明に記される。「真実」を知っても、歴史的事実を変えることはできない。ただ、私たちがこれまでの歴史観に基づいて築いてきた、関わりの深い個々の国や組織の見方にも時に上書きし、新たな対応策を築いていくことが大切ではないかと思う。

  • 軍縮地球市民shinshin さん

    最近著者のTwitterを発見してフォローしているが、まさに孤軍奮闘。国内外の左翼学者と戦っている姿に感動した。では著者はウヨクかというとそんなことはない。一次史料を重視する研究姿勢を堅持している。本書は雑誌に発表された論文を一書にまとめたもの。チャーチルが真珠湾攻撃を事前に察知していた可能性や、日本はソ連参戦を十分想定していたがソ連の満州侵攻が思ったよりもだいぶ早かったため準備不足や原爆投下はソ連のせい、などどれも公文書館に眠っていた史料を発掘して導き出したものばかり。終戦というのは日本だけの意思で決ま

  • 新父帰る さん

    2021年7月刊。既刊の雑誌掲載記事をまとめたもの。残念ながら真珠湾攻撃をルーズベルトが事前に察知していたという一時資料はないが、チャーチルは既知。日本の終戦宣言が遅れたのは軍部の責ではない。日本はソ連の対日戦を事前に知っていた。アメリカは原爆投下を事前に警告していなかった。日本に投下された原爆はアメリカのものではない。原爆投下とソ連の対日参戦は大いに関係していた。日本は無条件降伏をしていない。中国の尖閣諸島領有権主張はフェイクだ。以上、話題満載であるが、満州開拓民の犠牲は軍部にも責任があるという認識だ。

  • takao さん

    ふむ

  • ひろただでござる さん

    「範を示した諸国民そのものから日本ほど誤解受けている国はない」と随分前のビルマのバ・モウ首相は日本を評価した。現在日本周辺で起きている日本へのプレッシャーは増えていきこそすれ減ることはない。ならば第八章の最後にあるように「日本は、経済、科学技術、文化、外交など、現在持っているあらゆるものを使ってなんとしても「ルールを作る側」に回らなければならない。」ウン?なんか太平洋戦争直前みたいな感じになってしまうけど、これから日本人を貧窮することなく食わせていく為には頑張ってもらわねば。

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有馬哲夫

1953(昭和28)年生まれ。早稲田大学社会科学総合学術院教授(公文書研究)。早稲田大学第一文学部卒業。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得。2016年オックスフォード大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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