虚の伽藍

月村了衛

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103395331
ISBN 10 : 4103395338
フォーマット
出版社
発行年月
2024年10月
日本
追加情報
:
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内容詳細

より多くの金をつかんだ者が京都を制する――最後に嗤うのは仏か鬼か。日本仏教の最大宗派・燈念寺派で弱者の救済を志す若き僧侶・志方凌玄。バブル期の京都を支配していたのは、暴力団、フィクサー、財界重鎮に市役所職員‥‥古都の金脈に群がる魑魅魍魎だった。腐敗した燈念寺派を正道に戻すため、あえて悪に身を投じる凌玄だが、金にまみれた求道の果てに待っていたのは――。圧巻の社会派巨編。

【著者紹介】
月村了衛 : 1963年生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年に『機龍警察』で小説家デビュー。2012年に『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、2013年に『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、2015年に『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞、2019年に『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ミカママ さん

    デビュー当時の『機龍警察』を雑誌でつまみ読みして心をぐいとつかまれた作家さん。今作も期待大で読み始めた。貧乏寺の息子であった主人公が佛教系大学を経て、総本山(ほかに知らないので比叡山あたりを念頭に)の端っこに職を得、裏社会の力を借りながらどんどん梯子を上っていく、というストーリー。最初は気の弱そうだった彼が、権力欲を目覚めさせるプロセスが弱い。丹念な取材を基に描かれたと思うが、ここまで取材内容をふくらませる必要はあったのか。ラストは意外だった。でもまぁ、タイトルが・・・ね。

  • W-G さん

    神性や悟りの片鱗がまったく見られない、俗塗れの仏教宗派での成り上がりを描いた作品。この手の物語、時代設定としては、どうしてもバブル期になってしまいがちで、そうすると展開も見えやすくなってしまうのが難点。本作はあまり世間に馴染みのない界隈を描いていることで、多少なりとも新鮮味があるかと期待していはいたけれど、まぁわかりやすい権力争いや土地転がしばかりではある。ただし、宗派内のヒエラルキーや内情など、ならではの要素もあって退屈することはない。直木賞候補にあげられるだけあって、読み応えはじゅうぶん。

  • starbro さん

    月村 了衛は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 本書は、京都腐坊主暗躍破滅譚の大作でした。古今東西、坊主丸儲け、権力を握った高僧達は、碌なもんじゃありません。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001702.000047877.html

  • 修一朗 さん

    闇を抱えた京都社会,バブル時代の地上げ問題とお寺の癒着の中を堂々と泳ぎ切ったピカレスクロマン。仏教界は長い歴史の中ではひどい迫害を受けたり世俗権力と癒着したり異分子を排除したりと生き残りを図ってきた。ゆえに主人公凌玄の中では仏道の教えと出世のためにめぐらす権謀術数が全く矛盾していないのだ。何でもありの総力戦,総貫主選挙戦の生々しさも面白かった。芸術院会員選挙を扱った黒川博行さんの蒼煌を読んだことがあってそれと同じだ。個人的希望としては最後までスカッとしたダークヒーローで終わってほしかったかな。面白かった!

  • 美紀ちゃん さん

    直木賞ノミネート作だったので読んでみた。 志方凌玄が、伝統仏教最大宗派の一つである包括宗教法人燈念寺派のトップである総貫首まで昇りつめる話。 京都弁は、優しい雰囲気があるのに、ヤクザ映画を見ているような迫力ある恐ろしい話だった。そして、極妻のようになってしまった美緒さん。 もっと心配なのは、1人息子の旺玄くん、真っ直ぐな人生を送れるのだろうか?無理そうだけど。

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人物・団体紹介

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月村了衛

1963年大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒業。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞

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