悪の五輪 講談社文庫

月村了衛

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065200384
ISBN 10 : 4065200385
フォーマット
出版社
発行年月
2021年07月
日本
追加情報
:
320p;15

内容詳細

一九六四年の東京オリンピック記録映画監督を黒澤明が降板した。若いヤクザの人見稀郎は後任監督に中堅の錦田をねじ込むことで、興行界をのし上がろうとする。五輪組織委員会には、政財界の強者が名を連ね、莫大な利権に群がっていた。稀郎の企みの行方は?華やかな舞台裏で蠢く悪を描いたクライムノベル。

【著者紹介】
月村了衛 : 1963年大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒業。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。’12年に『機龍警察 自爆条項』で日本SF大賞、’13年に『機龍警察 暗黒市場』で吉川英治文学新人賞、’15年に『コルトM1851残月』で大藪春彦賞、『土漠の花』で日本推理作家協会賞、’19年『欺す衆生』で山田風太郎賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • えみ さん

    「もはや戦後ではない」を明確に世界へアピールしたい日本の希望。五輪という日本戦後一大事業に酔わされた人々が、それぞれの思惑を抱いて覇権争いを繰り広げる。利権に目を眩ませた政界人、目端の利くヤクザ達。裏工作に賄賂、脅しに裏切りなんでも来い!そんな中、オリンピック記録映画監督のポジションにある特定人物を据えるため、ヤクザ・人見稀郎は様々な手段を講じて暗躍する。が…敵も一筋縄ではいかない手強い相手ばかり。五輪に酔わされ、まるで酩酊したまま千鳥足で断崖絶壁を歩いているようだ。危ない道を突き進む稀郎に終始ハラハラ。

  • ぷにすけ さん

    戦後、ようやく復興のきざしが見え始めた日本で行われることとなった東京オリンピック。利権に群がる人々たちを描いたお話ですが、くしくも昨年行われた東京五輪・パラの開催経費が1兆4238億超えの記事が・・・。コロナの影響があるとはいえ、今も昔もかわらずか?

  • 鮫島英一 さん

    1964東京オリンピックの記録映画を巡るフィクション。僕達は結論を知っているが、そうとは知らぬヤクザ「人見稀郎」は、中堅監督「錦田」を巨匠「黒澤明」の後釜に据えるべく駆け回る。ヤクザ得意のはったりと脅しで徐々に前へ進むかと思われたが、昭和の巨悪達が立ちふさがる。大戦を生き抜いた魔物の前では、ヤクザであろうとも虫けらのすぎない。人としての在り方や無力さ。ヤクザと僕みたいな市民は共感を思えることはないはずだが、それを感じさせてしまうのは作者の巧さなのだろう。

  • chikap610 さん

    読みました。なんだろうな、このタイミングで読まなくてもよかったのかな… まぁさ、利権ピックなのは今に始まったわけじゃないけど、読んでて空しかったよね。 そもそもオリンピック無くす必要は無いけど、アマチュアスポーツの祭典である原点に戻ってさ、参加する選手からは参加費を取った方が良いよ。それと協賛企業からの出資で全ての運営賄う仕組み。 今時、どんなスポーツだって機材含めおカネかけなきゃ上に行けないんだからさぁ。この本の感想からずれちゃった、

  • terukravitz さん

    ★☆☆☆☆

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月村了衛

1963年生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。2012年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞を受賞。2013年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、2015年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、2015年『土漠の花』で第68

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