生きてるだけで、愛。

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103017714
ISBN 10 : 4103017716
フォーマット
出版社
発行年月
2006年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,140p

内容詳細

あんたが別れたかったら別れてもいいけど、あたしはさ、あたしと別れられないんだよね、一生。母譲りの躁鬱をもて余す寧子と寡黙な津奈木。ほとばしる言葉で描かれた恋愛小説の新しいカタチ。

【著者紹介】
本谷有希子 : 1979年石川県生まれ。高校卒業後、上京。2000年9月「劇団、本谷有希子」を旗揚げ。主宰として作・演出を手掛ける。第7回公演「石川県伍参市」、第9回公演「乱暴と待機」が岸田國士戯曲賞最終候補にノミネートされる。05年「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」を自作戯曲より小説化し、第18回三島賞候補。06年「生きてるだけで、愛。」が第135回芥川賞候補になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    主人公が難しい性格で、心の中の葛藤が伝わってきました。周りの人ができることができない苛つきの気持ちがよくわかります。躁鬱病が故に生きにくさを感じる。それでも、同棲相手との生活の中で、お互いに向き合えるようになったのは大きな変化であり、成長であると思いました。愛されたい、すべてを理解して欲しい、そんな想いは誰でも抱えているものではないでしょうか。

  • 有 さん

    これは好み。なんてめちゃくちゃで、どうしようもなくバラバラで、危なっかしくて。あまりの毒気に笑ってしまう時もある。こちらまで壊されそうになるのに、この子から目が離せない。だらしないし口は悪いけど、少なくともこの子は自分に正直。自分の要求をよく理解し、ありのまま表現できる。周りを傷付けないためにとか言って、自分を守って色々隠して生きてる私なんかより、よっぽど必死に生きてる。いつかの私も、私と一緒に私に疲れてよ、って言いたかったんだと気付いた。この子は凄い。そして津奈木も凄い。完全に、置いていかれたみたいだ。

  • mizuki さん

    熱いタイトルに勢いのある装丁…まさにこの物語にピッタリでした!躁鬱病の寧子と同棲相手の津奈木の生活。どちらも現代的な悩みを抱えていました。そんな2人がしっかり向き合うようになったきっかけの言葉や相田みつをの「不器用だっていいじゃない、人間だもの」に私も心が熱くなりました。愛されたい、全てを理解して欲しい、全てを受け入れて欲しいと恋人に求めたことがある人には是非読んで欲しい1冊です!ラストでこの装丁に納得し、手元に置いておきたい一冊となりました♡

  • taiko さん

    過眠症でメンヘル、25歳の寧子の話。芥川賞の受賞を聞いて知った作家さん。なんじゃこりゃと、ぶっ飛んだ主人公に面食らいながらも、気がつけば一気読み。最後まで不思議な感覚が抜けなかったけれど、嫌いじゃないです。寧子がバイトする事になったイタリアンレストラン、ラティーナのみんなが魅力的だったのに、あんな形で終わってしまったのは残念。私には分からない世界ではあるけれど、津奈木と寧子は、このまま上手くいくのかもしれないですね。もう一つの短編「あの明け方の」の方が好みでした。

  • Kumiko さん

    本谷さんの筆の牽引力ハンパない。それにしても蜜子は大変だ。ピュアすぎるし人や物事に期待し過ぎる。そしてちょっとでも期待がそがれると裏切られた思いになり一気に精神が崩壊する。寝過ぎると人生無駄にした気持ちでどんよりするの分かってるのに、その絶望から逃れるために寝ちゃうんだもの。この子、よく親元離れられたな!よく今まで男にだまされずにすんでるな!けど分かる、分かるよ。いっそ堕ちるところまで堕ちてしまいたい気持ちと、浮上するきっかけを見逃したくない気持ち。あんた悪い子じゃないから、きっと「大丈夫たよ」。

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