ミルキー 講談社文庫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062756204
ISBN 10 : 406275620X
フォーマット
出版社
発行年月
2007年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,289p

内容詳細

「人妻とのつき合いは、いろいろな味をそのつど男に与える」。産休明けで諸橋陽子が職場復帰した。広告代理店に勤める奥村裕一は、妊娠前の陽子と数回関係をもっていた。子どもを産んで、以前より美しくなった彼女を、裕一は誘うが…。表題作「ミルキー」を含む、女の秘密がぎっしり詰まった12作の短篇集。

【著者紹介】
林真理子 : 1954年4月、山梨県生まれ。日大芸術学部卒業。コピーライターとして活躍ののち、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』がベストセラーに。『最終便に間に合えば』『京都まで』で直木賞、『白蓮れんれん』で柴田錬三郎賞、『みんなの秘密』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    とろけそうな甘い女性の秘密が詰まっています。恋愛とはいえ「不倫」の恋。綺麗な恋愛ではなく、とろりとした情のある恋愛。適度に愛し愛されて、軽く流せるけれど、その時間は溶けるような感覚を味わえる恋愛だからこそ不倫の恋にハマっていくのかなと思いました。怖いけれど、甘い誘惑がある世界を華麗に描き出した短編集。背徳の色彩に魅せられる自分が恐ろしいです。まぁフィクションだとわかっているからですが。

  • 佐島楓 さん

    短編集。いずれも壮年を過ぎた男女の恋愛を扱っている。結婚とは、男性の世間体と女性の打算の産物なのだろうか。げんなりとし、そして怖いような哀しいような気持ちになった。

  • ひかる さん

    色んな不倫のお話が詰まっています。女ってこういう所あるよねえと共感してしまう自分がいました。言いにくいですが自分と重ねてしまうお話もありました。恐ろしい。思わず一気読みしてしまいました。『前夜祭』『鈴木君のこと』『仲良しこよし』がお気に入り。林真理子さんは初読みでしたが違うお話も読みたくなりました。

  • salvador さん

    様々な不倫をする女たちの短編集。全力で挑む恋なんてもうしない。適度に愛し愛され、女であることを認識でき、自分の中にある羨望や諦念、欲望と優越感などを満たしてくれる。彼女たちにとって、不倫は都合よくて楽なんだろうな。ふとしたきっかけで始まって、いつでも縋ることなく終われると思ってるからこそ、いつまでも続くんだと思った。生命力漲ってる!

  • のぶのぶ さん

    中年の不倫をテーマにした短編集。不倫の気持ちに共感できずに読みきってしまった。それにしても、不倫の短編を続けざまに読むと、普通の家庭にも大なり小なり不倫が蔓延しているのかなあと思ってしまう。結婚し、家庭や家族をもち、生活疲れを感じてくると、不倫、新たな男女関係を求めたくなるのだろうか?最後の「たそがれて」を読むと、結婚相手にはできない姿を見せられる相手なのかもしれない、不倫相手は。何となくわかるような、でも、不倫はできないなあ。表題作「ミルキー」は、確かにと思う。乳の味。

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