いつまでも、いつまでもお元気で 特攻隊員たちが遺した最後の言葉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784794216205
ISBN 10 : 4794216203
フォーマット
出版社
発行年月
2007年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,91p

内容詳細

再び還ることのできない出撃を前に、特攻隊員たちは真心のこもった手紙を書き残した。永別の哀しみの中にも取り乱すことなくつづられた手紙には隊員たちの無垢な思いが溢れている。永久に語り継ぐべき感動の記録。

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • モルク さん

    毎年終戦記念日が近づくと必ずテレビ本等で戦争特集がある。その頃に読みたかったのであるが…。特攻隊員として知覧の飛行場から沖縄周辺のアメリカ艦隊に向けて突撃するため飛び立った若き隊員たちが、おそらく決行の前夜に家族に書き残した最期の手紙、文章である。家族への感謝や家族の幸せを願い、今の自分の気持ちを清々しいと言う。この中では継母に向け慈しんで育ててくれたのにお母さんと呼べなかったことを謝り最後にお母さんお母さん…と呼びかけるものに胸がつまり涙が止まらなかった。どれも短い文章の中に深い思いがある。

  • えんちゃん さん

    最近、生きること死ぬことについて思うところがあり、レビューに惹かれ手に取った。若き特攻隊員たちが遺した最後の手紙。家族、とりわけ母への感謝がつらい。もしも本当は死にたくない怖いと伝えたかったのだとしたら、と考えてみる。お国のために死ねる幸せなどと言わせる狂気の時代の上に今の日本がある。せめて最後はこの本の美しい風景を目にしながら逝ったと思いたい。

  • mukimi さん

    歓んで特攻していく青年達の無垢さに感動すると同時に、その状況に疑問を持ち得なかった時代背景に憤りを覚えた。以前ならばただ涙涙で読み終えただけだったかもしれないが私も歳を重ねて弟達を見送るような気持ちになったからかもしれない。戦争がいかに馬鹿げた恐ろしいものかということはもちろん、今生きて居る自分の幸福さ、家族への愛を、悲しい手紙達は伝えてくれる。だからこそ人間の哀しい過ちの記録ともいえるこの本はこれからも読み継がれていくだろう。

  • キキハル さん

    海。美しい海。紺碧の海。珊瑚礁。空。蒼い空。渡るしらとり。燃える夕焼け。昇る満月。水平線にかかる虹。天使の梯子。白樺林。可憐な野花・・・。美しい写真が続く。だがそれに添えられた遺書を平静な気持で読むことはできなかった。特攻隊員たちが遺した最後の言葉なのだから。『永遠の0』を読んだこともあり、これは・・・胸を締め付けられる。母を呼ぶ純真な若者の声に涙を止められない。私には息子はいない。だが同じ母として、空しく散った彼らの最期の絶叫が深く鋭く突き刺さる。その痛みを忘れてはいけないと思う。美しくて哀しすぎる一冊

  • Romi@いつも心に太陽を! さん

    /再読。そのまま額面通りに受け取るのではなく、行間や、言葉の裏側から滲み出る彼らの想い、飲み込んだ涙、心の叫び、感情の濁流にのまれ、この青く美しい海の静謐さにわずかばかり慰められた。私はあなたたちを知らない。戦争を知らない。けれどこうしてあなたたちの言葉に触れたことを、決して忘れません。

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