幻の万博 紀元二千六百年をめぐる博覧会のポリティクス

暮沢剛巳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787274144
ISBN 10 : 4787274147
フォーマット
出版社
発行年月
2018年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
298p;19

内容詳細

一九四〇年、東京オリンピックとともに開催が計画され、戦争の激化で中止になった紀元二千六百年記念万国博覧会。この「幻の万博」はいったい何を目指していたのか。同時代の海外の万博とも比較して、戦争と抜きがたい関係性にあった幻の芸術の祭典の実態を掘り起こす。

目次 : はじめに―幻の紀元二千六百年記念万国博覧会/ 第1章 幻の紀元二千六百年記念万博―開催計画の概要とその背景/ 第2章 肇国記念館と美術館―紀元二千六百年記念万博の展示計画/ 第3章 プレ・イベントからみる幻の万博―横浜復興博とプロパガンダ/ 第4章 パリに出現したナチのショーウインドー―一九三七年パリ万博へのドイツ出展/ 第5章 幻のなかの経験―ローマ万博の展示空間/ 第6章 一九三七年パリ万博への日本の参加とその背景/ 第7章 万博という代理戦争―植民地表象を中心に/ 第8章 満州で考える―人工国家・満州国の実験に探る紀元二千六百年記念万博の痕跡

【著者紹介】
暮沢剛巳 : 東京工科大学デザイン学部教授。専攻は20世紀美術、デザイン研究

江藤光紀 : 筑波大学人文社会系准教授。専攻は近現代の芸術論、音楽評論

鯖江秀樹 : 京都精華大学芸術学部准教授。専攻はイタリア近代芸術史、表象文化論

寺本敬子 : 跡見学園女子大学文学部専任講師。専攻はフランス近代史、日仏交流史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • スプリント さん

    戦争のため開催されなかった東京万博。幻の東京万博のチケットで後年の大阪万博は入場できたそうですが、使わずに保存しておけばかなりの価値がでているんでしょうね。国威向上のための万博開催に向けた政財界の取り組みを知ることができます。

  • onepei さん

    文化と時勢というのは深い関係にあると感じた

  • まんたろう さん

    戦争の激化で頓挫した1940年の紀元二千六百年記念万国博覧会を、計画だったり、前後の国内外の万博やイベントとの比較で多角的に分析し、幻の祭典の実態に迫る本。 ‪愛・地球博行ってないのもあって万博未体験のため、万博に関しては本来の持つ意味よりも、フィクションの中に出てくる良き昭和を懐かしむ装置って認識が‬拭えないのだけど、イメージをアップデートできたと思う。 国と政治と文化の関係もだけど、第3章の宝塚線の話や、第5章のローマ万博の「気分」を味わうなど、体験型消費の話が印象に残った。

  • Sensyuraku さん

    紀元2600年に合わせて行われるはずだった東京万博と、同時代の各国の博覧会についての本。満鉄・満映もあるよ!ナショナリズム高揚とプロパガンダの世界である万博を成立させた技術とか時代背景とかについて語ってる。大阪万博に幻の東京万博入場券でも入れたってのは何かで読んだ覚えがあったが、実際の建築としては勝鬨橋しか作ってなかったのね。あと満州、台湾、朝鮮の植民地パビリオンとそれぞれの土地での博覧会についてが興味深かった。

  • zikisuzuki さん

    日中戦争の拡大で中止になった東京万博。その実態を追うことで今回大阪で再度開かれることになった万博の意味も考える事が出来た。様々な思惑がからんだ展示物が諸外国の評価を受けない事、民間の努力も国の都合には敵わないことなど色々分かる。勝どき橋が唯一の遺構で、当時販売された入場券が1970年の大阪万博で有効になったことなど初めて知った。

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