精神病棟40年

時東一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784796686983
ISBN 10 : 4796686983
フォーマット
出版社
発行年月
2012年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
238p 19cm(B6)

内容詳細

痙攣して全身が一気に硬直する「電気ショック」の懲罰、「この人間のクズが!」と怒鳴り散らす看護人、一瞬にして無力にさせる劇薬投与の恐怖、埃まみれの天井裏を這ってまで自由を求めた脱走劇、牢名主の患者と女性看護師との院内SEX…無縁社会で生きた40年超―見て、体験したすべてを語る。

目次 : 1章 最後の脱走劇、そしてG病院への永久収容/ 2章 無縁社会に捨てられた人びと/ 3章 私を幻惑させたオンナたち/ 4章 閉ざされてゆく社会復帰への道/ 5章 それでもまた、春はやってくる

【著者紹介】
時東一郎 : 1951年、M県S市生まれ。16歳のときに統合失調症を発症し、都内の病院に収容される。2度の脱走劇、入退院を繰り返し、1973年にはF県G精神病院に強制転院。このとき22歳。以来、40年近くもの歳月を同病院で過ごす。そのG病院が2011年に廃院となり、現在はX県のB精神病院で暮らす。精神病棟生活は、実に44年を超える

織田淳太郎 : 1957年、北海道生まれ。早稲田大学卒。ノンフィクション作家。スポーツへの造詣が深く、野球・ボクシング・陸上などに題材をとったノンフィクション、コーチング本を数多く著す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • いつでも母さん さん

    帯に言葉が無い・・違うと言い切れるか?統失のご本人による実話だろうが、全てを丸呑みは出来ないが40年は長い。亡くなられた父親がどんな気持ちで逝かれたかと思うと、とにかく遣る瀬無い。今でこそ精神科に陽が中る(言い方に語弊はあるが)社会になりつつあるが、一昔前には特に田舎では隠したがる家庭・家族が多かったと思う。この作者・一郎さんの人生は本当に何だったんだろうー川柳と出会えたことは良かったが、『固定資産』にされてしまった多くの方を思うと私の心は痛く、この思いは何処にぶつけたらいいのだろう・・

  • けい子 さん

    寄り添う人がいない、自分を理解してくれる人がいない時、人は心が壊れていく気がしました。同時に心が壊れかけている時に、頼れる人がいない場合、自分が自分でなくなる気がしました。何か一つでも、認めてもらえる事があれば光りが見えます。この方は『川柳』でした。それが分かった時に、やっと大きく息が出来ました。

  • gtn さん

    40年どころではない。未だに病棟につながれていれば、今年で50年になる。病院の「固定資産」として、社会的入院を続ける著者。とうに寛解しているが、今となっては退院を諦めている。終身刑が現実に日本にあることを知る。

  • えぬお さん

    精神病棟とは人間の捨て場という言葉に衝撃。。 16歳から40年間精神病棟には入ってる著者からの目線で書かれている。同じ話にもどったり、文の構成は??てなところもあるが、そこがリアリティがあり、著者の方の気持ちや思いなどがよく描かれていると思った。

  • よぶ さん

    今では精神科は幾分、敷居が低くなったと思うが、少し前はやっぱり世間の目は厳しかったのだろう。精神病棟に40年も、入院していて亡くなった生母に『生んでくれて、ありがとう』と言えることはスゴイと思う。

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時東一郎

1951年生まれ。16歳のときに統合失調症を発症し、都内の病院に収容される。2度の脱走劇、入退院を繰り返し、1973年には精神病院に強制転院。このとき22歳。以来、40年近くもの歳月を同病院で過ごす。その病院が2011年に廃院となり、別の精神病院に転院した。精神病棟生活は、実に45年を数える

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