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アラスカ風のような物語

Michio Hoshino

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094111910
ISBN 10 : 4094111913
Format
Books
Publisher
Release Date
January/1999
Japan

Content Description

写真家・星野道夫のアラスカ取材の集大成が文庫に。
19歳のときに見た、たった1枚のエスキモーの村の写真に魅せられ、アラスカに渡った星野道夫は、ロシア・カムチャッカ半島でヒグマに襲われて43歳で命を落とすまで、極北の地の野生動物、植物、人々を撮り続けた。その星野道夫のアラスカ取材を集大成した写真文集の文庫化。約90点のオールカラーの写真と、自然と向き合って暮らしている人々との交流を綴った文章が、強い感動を与えてくれる。絶筆原稿も特別収載した。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    絶筆原稿が付されているということは、これが星野道夫氏の最後の1冊なのだろうか。そう思って読み、写真を見ると感慨もひとしおである。本書に収録されているのも、もちろんアラスカをめぐるエッセイだ。その最後がシシュマレフ村であるのは、なんだか象徴的な気がする。なぜなら、ここは星野道夫氏にとってのアラスカの出発点の地だったからである。篇中ではシロフクロウとコクガンの物語が、極限の地、アラスカらしいか。また写真では、セイウチのいかにものんびりとした様子がこれまた微笑ましくもあり、写真家星野の真骨頂をも伝える1枚だ。

  • buchipanda3

    アラスカの大自然と野生の動物たち、そしてその中で生きる人たちを描いた写真エッセイ集。落ち着いた趣きのある文章、ハッと魅入られる大胆かつクリアな写真の組み合わせに満足した一冊だった。動物たちの姿が自然の中に小さく写り込む雄大な情景の美しさや厳しい世界の中でふと気を抜いた姿を見せる動物に頬が緩むなど著者の写真は心を動かすものばかり。エピソードとして特に印象に残ったのはクジラの民、氷漬けのバイソン、ザトウクジラの採食行動、あるムースの死など。自然、そしてそれと共に暮らす人たちの伝統の深みに感じ入る話を堪能した。

  • やま

    あまりにも美しく、感動的なアラスカ…。オーロラの美しさ、アラスカの自然の中で暮らす素晴らしさと厳しさが書かれています。本の中にカラーの美しいアラスカの写真が6枚入っています。どれも素晴らしく、特に幻想的なオーロラは、是非見に行きたいです。そしてカリブーが雪のなか数百頭の集団で移動していく写真と文章は、感動します。カナダやアラスカでは、ツンドラトナカイをカリブ―と呼びます。2002.01大活字文化普及協会発行。字の大きさは…大活字本。2022.08.11〜15音読で読了。★★★★☆

  • 翔亀

    写真集を眺めるていると、こんな風に撮りたいなあ、とよく思うものだが、星野さんの写真には、ただもう言葉もなく佇むしかない。写真技術とか被写体の希少性とかを超えた迫真力がある。本書は短すぎた彼の人生のうちでも前半期に入るだろうか、アラスカに定住して自然と生命/人生に対する洞察を言葉にし始める前の、あくまでも写真家としてアラスカを駆け巡った約10年間の写真文集。写真半分、文章半分だが、やはり写真の方がインパクトが大きい。とはいえ文章も写真を解説したり補完したりするものではなく写真と独立して輝きを放っている。

  • みほ (o^−^o)

    星野道夫さん、二作目。「旅をする木」ですっかり心を奪われ、星野さんを追いかけています。この作品には、星野さんが見た多くの命の瞬間がオールカラーで収められています。絶筆となった(熊に襲われる数日前に友人に託した)「身近な自然、遠い自然」が特別収録されています。あぁ、知れば知るほど貴重な、現代人の私たちにとって稀有な存在を失ったのだという、強い喪失感を禁じ得ません。他の作品も大切に読んで行こうと思います。アラスカは私にとって遠い自然ですが、本を開く事によって、いつも情景を思い浮かべる事が出来ることに感謝です。

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