旧共産遺産

星野藍

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784903883434
ISBN 10 : 4903883434
フォーマット
出版社
発行年月
2019年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
星野藍 ,  
追加情報
:
26

内容詳細

世界中の廃墟、旧共産圏、未承認国家を被写体として活動するカメラマン星野 藍が、バルカン半島を中心に、旧共産圏時代に作られ、今は廃墟化した建築物と奇抜で巨大な朽ちゆくスポメニック(戦争記念碑)を撮る。
バルカン各地に遺る共産主義の夢の痕。それは本当にただの過去の遺物か、それとも私たちの見るこれからの未来への警笛か。
極東島国からは見えない「闇と光」の記録がそこに在る。

【収録写真】
ケレンフェルド発電所(ハンガリー)/ 戦闘機の墓場(ハンガリー)/ 人民蜂起記念碑(クロアチア)/ サラエボ五輪跡(ボスニア)/ 自由の記念碑(モンテネグロ)/ スポメニック群(セルビア)/ セルビア正教会(コソボ)/ 廃工場(アルバニア)/ トーチカ(アルバニア)/ イリンデンモニュメント(マケドニア)/ 無敗の埋葬塚(マケドニア)/ 共産党ホールの廃墟(ブルガリア)/ 廃列車の墓場(ギリシャ)/ 廃空港(キプロス)他……


【著者略歴】
星野藍 HOSHINO AI
写真家、書道家、グラフィック&UIデザイナーなど
福島県出身。従姉の死、軍艦島に渡ったことをきっかけに廃墟を被写体とし撮影を始める。旧共産圏、ソビエト、未承認国家に強く惹かれ、近年縦横無尽に徘徊する。

著書
『チェルノブイリ/福島〜福島出身の廃墟写真家が鎮魂の旅に出た』(八角文化会館)
『幽玄廃墟』(三才ブックス)
主な個展
2015年 「徜境 SHOKYO - チェルノブイリ in 福島」(福島テルサ) 
2017年-2018年「コーカサスの虜」(キャノンギャラリー)
2018年 「共産圏廃墟写真 –共産主義が見た夢の痕-」(画廊モモモグラ)
2019年 「頽廃放浪記」(郵政博物館)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 姉勤 さん

    旧共産圏と呼ばれる東ヨーロッパ、バルカン半島諸国の、夢の跡。新たな人類の幸福を吹聴したゆえの、重厚長大をもって豊かさを示した工場とモニュメント。宗教、慣習を切り捨てた、幾何学的なデザイン。誠実と堅実を願った銅像やモザイク画。豊かさとは個人の余剰。かつて理想の社会とされた共産主義への憧れ。実際は餓死ぎりぎりの大多数と贅を尽くした党幹部の生活。現在理想とされる脱炭素とSDGsの同じような構造。理想の名の下に規制され支払わされる増額分を、エコを標榜する大企業のCEOの懐に収まるシステム。20世紀の餓鬼道の再来。

  • すけまる さん

    旧共産圏国家の建造物を対象にした写真集。これはそこらの廃墟写真集とは一線を画す。建造物がユニーク(奇抜)すぎる。クリエイターはインスパイアを受けること間違いなし。ウルトラマンのブルトンや、エヴァンゲリオンの使徒を彷彿とさせるものばかり。SF映画やアニメ、ゲームなどのサブカル好きにも堪らない。しかしこれらは戦争の傷跡の上にあることを忘れてはならない。

  • 組織液 さん

    バルカン半島に残る、共産主義時代の建造物の写真集です。どれもこれもこう…偏見も入ってるでしょうがその土地に根を張ったものに見えないんですよね。レーニンは「障害となるなら過去の価値のあるものも遠慮なく破壊しよう。そしてさらに素晴らしいものを打ち立てよう」みたいなニュアンスのこと言ってた気がしますが、その素晴らしいものがこれか…って感じがします。今となってはこれはこれで歴史的価値のあるものになってるんでしょうし、僕も魅力を感じますが現代日本でこれ建てるってなったら嫌だな()

  • なつみかん さん

    なんだろ、何かのラジオで話されてたのを覚えてたのがこのタイトル(今となると思い出せないけれど)う〜ん、このレトロ・フューチャーな共産圏の建物遺跡が面白し!

  • カール さん

    大戦後のバルカン半島を共産主義が覆った。彼らは各地にスポメニック(戦争記念碑)を多く建造する。スポメニックにはプロパガンダとしての側面がある一方で、様々なメッセージ性が施されていた。90年代以降共産主義国家の解体が進むと内戦や金属類を狙った略奪、市民による破壊等の被害を受けるが、未だスポメニックは残っている。この写真集は「脱線」を挟みつつ、バチカン半島の諸国に残る共産主義の残像を追った。巨大モニュメントの奇抜なデザイン性もさることながら、一部は維持もままならずに廃墟の姿を晒している。なんと儚い事だろう。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

星野藍

福島県出身。写真家、グラフィック&UIデザイナー、書道家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

アート・エンタメ に関連する商品情報

おすすめの商品