東北を置き去りにした明治維新 戊辰戦争の謝罪なしに、日本の融和はない

星亮一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784286192383
ISBN 10 : 4286192385
フォーマット
出版社
発行年月
2017年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
240p;19

内容詳細

目次 : 第1章 戊辰戦争で幕府側が敗れた原因は何だったか(「輝ける明治維新150年」に対する違和感/ 会津が幕府から押し付けられた京都守護職 ほか)/ 第2章 奥羽越列藩同盟と会津藩の敗北(幕府の軍隊は戦争を知らなすぎた/ 薩長は外国と戦争をしたが、会津には海がなく、会津藩は船も持たなかった ほか)/ 第3章 「明治維新150年事業」をどう活かすか(安積艮斎が仲裁人になれば、会津の悲劇は起きなかったかもしれない/ 安倍首相の発言を聞き、会津と長州の和解はまだ困難だと感じた ほか)/ 安積艮斎とはどんな人物だったか?―研究家・安藤智重氏に聞く(門人帳には吉田松陰、高杉晋作、秋月悌次郎、岩崎弥太郎、前島密らの名も/ 幕末に開明思想を広めて、明治維新の源流になった ほか)/ 有識者を交えての座談会 明治維新150年に際しての東北からの率直な声(「産業革命遺産」に横須賀造船所が入らないのはおかしい/ 明治政府正当化、薩長の側だけの史観でやってきた ほか)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • なつきネコ@吠えてます さん

    京都守護問題の分断、会津は農民に重税で恨まれいた。賊軍に一纏めにされた福島。その中でも郡山には彼らの戊辰があり、農民にも彼らの戊辰があった。その後の明治で一纏めにされた彼らの姿を考えさせられた。別の本では木戸孝允を褒めていたが、会津戦争は木戸の悪い面とされるだろう。知られざる人物、安積艮斎。東北にこれほどの逸材をいたのは驚いた。秋月悌次郎や、吉田松陰、高杉晋作などを育てていたのは驚いた。明治維新150周年だけでなく、国は戊辰戦争150周年を真面目に語るべきだった。安倍元総理の失敗と語られるべきだろう。

  • なつきネコ@吠えてます さん

    明治維新と戊辰戦争の2つの150周年が重なりと2つに割れた憎悪。去年は各々の反応がみれた気がする。薩長の非道を暴く事だけの本と思えば、会津の愚かさがテーマは新鮮。身分の硬直、西郷頼母の無能さと白河の戦いのまずさ。有能な人材を蝦夷地に左遷するアホさ。会津可愛そうだけで片付けてはいけない愚かさの結果が会津戦争。長州の恨みの深さもよくわかる。池田屋、蛤御門と数多くの仲間が殺さるからな。たしかに勝利者の驕りは去年の大河ドラマにも随所に見えた。記念すべき年にあんな東北蔑視の作品を流すようじゃ和会はまだ先だろう。

  • 北区のまき さん

    薩長はやり過ぎでしょう、、、会津は愚直に徳川に仕えただけなのに、彦根藩から京都守護を引き受けたばかりに一族郎党末代まで教科書に賊軍と書かれおとしめられているのかと思うと、、、明治政府ひいては安倍政権まで慰霊碑に誰もお参りに来ていないとは、、、恥ずかしいな薩長

  • つぼんぬ さん

    東北の人は昔から東北の人だなぁ、と、思った。 薩長のような、したたかさや、独善性があってもいいじゃないか、と思ってしまう私は、やはり西に行くべきかしら。 西での人生も楽しみたい。

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人物・団体紹介

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星亮一

1935年、仙台市生まれ。東北大学文学部国史学科卒。福島民報社記者、福島中央テレビ報道制作局長を経て、歴史作家。著書『奥羽越列藩同盟』(中公新書)第19回福島民報出版文化賞、会津藩の研究でNHK東北ふるさと賞を受賞、『国境の島・対馬のいま』(現代書館)で平成27年日本国際情報学会功労賞受賞。この間、

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