ぼくたちの家族 幻冬舎文庫

早見和真

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344420076
ISBN 10 : 4344420071
フォーマット
出版社
発行年月
2013年04月
日本
追加情報
:
294p;16

内容詳細

家族の気持ちがバラバラな若菜家。その仲を取り持ってきた母の玲子の脳にガンが見つかった。突然の出来事に狼狽しつつも玲子のために動き出す父と息子たち。だがそんなとき、父が借金まみれだったことや、息子たちが抱いてきた家族への不満が露になる…。近くにいながら最悪の事態でも救ってくれない人って何?家族の存在意義を問う傑作長編。

【著者紹介】
早見和真 : 1977年、神奈川県生まれ。2008年、『ひゃくはち』で作家デビュー。同作は映画化、コミック化され、ベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • yoshida さん

    若菜家は借金で破産状態。夫の克明の事業は火の車。長男の浩介は妻の実家と、自分の実家の冷やかな関係に悩む。次男の俊平はまだ大学生。若菜家の主婦である玲子は自分の記憶障害に悩み、病院で癌の診断を受ける。余命は一週間と宣告。ここから、上辺で取り繕ってきた若菜家が動き出す。家族とは何だろうと思う。家族それぞれに家族の形がある。本作は作者の経験も入り、借金や、家族の病気等の描写が実にリアルだ。家族を嵐が襲う。その後、どうするか。まず、納得の行くまで話合い行動する事は必要だろう。家族について改めて考えさせられた作品。

  • 5 よういち さん

    これは他人事ではない。どんな家庭にでも起こり得る事態を超リアリティーをもって描いた家族小説。◆家族の気持ちがバラバラな若菜家。その中心的存在の母の脳にガンが見つかる。父と二人の息子は突然の出来事に狼狽しつつも、母のために出来ることを模索する。◆決してドラマティックな展開ではないが、それだけにとても他人事とは思えない内容だ。各章は其々の視点で物語が進められるが、母・玲子の章では病魔が進行していく様子が恐怖にも感じられた。考え方の違う父と息子たちの章は個性が出ていて興味深い。最終章でのまとめ方は見事のひと言。

  • えりこんぐ さん

    早見さんは本当に引き出しが多く、どのタイプのお話も読みやすくて引き込まれる。今回は家族小説。ある日突然大きな病気になる母。普段は離れて暮らす息子2人がこんなに気にかけてくれるなんて、お父さんはちょっと頼りないけどとてもいい家族だと思う。飄々とした次男・俊平にかなり救われた。あったかくて良い読後感でした♡

  • takaC さん

    家族のことを書いた作文のタイトルを弟は「ぼくの家族」兄は「ぼくたちの家族」にしたというくだりが原作(『砂上のファンファーレ』)にあったかどうか覚えていない。(そこを取って改題したのか、改題したから加えたエピソードなのかは不明)

  • 里季 さん

    なんだかいろいろありそうな家族に突然の出来事。母に脳腫瘍が見つかったのだ。さあ大変。いろいろなことがあらわになり、家族に亀裂が走り始める。だが母親の病気とどのように闘っていくか家族で模索するうちに家族が一致団結、いがみ合いも雨降って地固まるごとく。いいお話だったが、こんなにうまくいくものかという、なんだか知らない苛立ちを感じてしまったわ。ひねくれているのかしら。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

早見和真

1977年神奈川県生まれ。2008年『ひゃくはち』で作家デビュー。同作は映画化、コミック化されベストセラーとなる。15年『イノセント・デイズ』で第68回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を、20年『ザ・ロイヤルファミリー』で第33回山本周五郎賞と2019年度JRA賞馬事文化賞を受賞(本デー

プロフィール詳細へ

早見和真に関連するトピックス

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品