動物と人間の世界認識 イリュージョンなしに世界は見えない

日高敏隆

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480860682
ISBN 10 : 4480860681
フォーマット
出版社
発行年月
2003年12月
日本
追加情報
:
20cm,186p

内容詳細

現実には存在しなくても、何かが世界に存在することがある。幻覚、幻影、幻想、錯覚など様々な意味を持ち、さらに世界を認知し構築する手だてとなるイリュージョンの働きについて考察する。

【著者紹介】
日高敏隆 : 1930年生まれ。東京大学理学部動物学科卒。東京農工大学教授、京都大学教授、滋賀県立大学学長を経て、現在、総合地球環境学研究所所長。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • GASHOW さん

    ダニの世界、モンシロチョウの世界、猫の世界、ヒトの世界は違う。生きる手段が違うために生体センサーが違うためだ。哺乳類という大くくりでは、恐竜が生息していた時代の共通祖先が夜行性であるためいちど色を失い。それから色を見分ける機能を持ち直したというのは別の本にあった。ネコの世界の解説は、おもしろい。猫はテレビに反応するが犬は反応しない。また犬には色の認識がなくそもそも視力よりも嗅覚に頼っている。自分が見えるものは自分にとっての世界にすぎない。

  • 斑入り山吹 さん

    非常に面白かった。分かりやすかった。逆にいえば目新しい話がどんどん出てきてついていけないかった、のではないともいえる。ではつまらなかったのか、というと全然違う。理路整然と色々な事例で同じようなことを何度も説明しながら、話を上手にまとめてくれたのだ。極端なことをいえば、終章だけ読めばいい。特に終章の中のいちばん最後、「われわれは真理に近づいたのか」が白眉。もはや哲学。村上陽一郎のような、しばらく前に読んだ中沢新一のレーニンのはなしに出てきたカントの認識論のような。日高氏のばっさりした結論は、とても胸がすく。

  • の さん

    事例検討で使用。面白かったけど、お題が難しかったそうな。

  • トゥクトゥク さん

    100冊に1冊くらい、脳みそを洗濯機にかけたように、自分にこびりついた古臭い考え方を丸洗いしてくれる本がある。2014年の最初の1冊にあたるこの本がそれだった。著者はあのムツゴロウさんと大学時代に先輩後輩の間柄だったという動物行動学の日本における第一人者。エッセイのような柔らかい読みごこちで、動物行動学を“イリュージョン”という独特の理論(この理論が素晴らしい)で展開しつつ、話題はだんだん人間へ。動物話で終わらないところが素敵。たくさん書いているというから、集められるだけ集めて読みふけりたい作家です。

  • gokuri さん

     2003年の本。生物(動物・植物)の知覚の分析を通じて、人間の知覚についての理解、直接知覚できないことを把握し探求してきたことについて論述する。  動物のわかりやすい事例を引き合いに、人間が環境をどのように認識し、推測し、理解を拡張していったかが示される。イリュージョンという言葉で述べられる人間の認識行為は、直接は知覚できない事象を拡張していったということだろうか。哲学的な記述もあり、丁寧な記述ながらとっても奥深い思索を体験した気分だ。

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人物・団体紹介

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日高敏隆

1930‐2009。東京生まれ。動物行動学者。東京大学理学部動物学科卒業。学生時代は岩波書店でアルバイトをしながら、夜は大学で研究をつづけた。東京農工大学教授、京都大学教授、滋賀県立大学初代学長、総合地球環境学研究所所長、京都市青少年科学センター所長などを歴任。1982年に日本動物行動学会を創設し、

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