はんぷくするもの

日上秀之

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309027609
ISBN 10 : 4309027601
フォーマット
出版社
発行年月
2018年11月
日本
追加情報
:
116p;20

内容詳細

すべてを津波に流された者、波の飛沫一滴すらかからなかった者―毅、30代独身、自営業、資格ナシ、友だちひとり。タタミ十畳の仮設商店で、今日も3,413円のツケを巡る攻防がはじまる。第55回文藝賞受賞作。

【著者紹介】
日上秀之 : 1981年、岩手県宮古市生まれ。「はんぷくするもの」で第五五回文藝賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ままこ 🍢 さん

    震災後、みなし仮設の家に住みプレハブの仮設店舗で細々と自営業する毅。店を閉店しろという母親。こだわりの思想を持つ友人の武田。ツケを払う払う詐欺の古木。高齢の常連風峰さん。独特の文体で彼らとの生々しいやり取りをグルグル妄想を交えながら物語は進んでいく。心理描写がリアル。強迫観念と閉塞感。でもどこか可笑しみが漂っている。【第55回文藝賞受賞作品】選考委員の町田康さんが激賞と帯に書いてあったが町田さんの世界観に通じるものがある。なんとも言えない複雑な読後感が印象に残る。

  • かみぶくろ さん

    ものすごくちまちました話なのに登場人物達の思考やセリフはやたらと壮大で、そのギャップが魅力のような気もする。特に強迫観念に追われ自意識が先行し続ける主人公のこの有り様は、震災ゆえの、仮設に暮らし床の踏み板が破れそうで破れないような状態ゆえのものなのだろうか。いまいち読み解けずもやもやしてしまった。

  • fwhd8325 さん

    この閉塞感は、わかるような気がすると言ってもだめなんだと思います。どんよりとした鈍色の空だけが目に浮かぶようです。震災に遭った街、そして被害に遭った地域、被害から逃れた地域。双方から見れば、どちらも青い芝生のように見えるのかもしれません。登場する人たちはそれぞれに、自らに何かを課すことで、生きていることを実感しているのかもしれない。ラストシーンは、そんな閉塞な日々を惰性ではなく、眠っていた生命力が起き出したように感じます。

  • いたろう さん

    津波で店舗併設の自宅を流され、プレハブの仮設店舗で食料品などの商品を売るようになって5年。日に5人位しか客が来ず、赤字で貯金を取り崩すばかりの商売に、毅と母は毎日のように辞める辞めないの議論を繰り返す。というと、救いのない震災被災者の苦難の物語と思われるところ、筆致はひょうひょうとして軽く、強迫神経症気味の毅の姿や個性的な登場人物たちの姿が、おかしみを感じさせる。被災者以外が書くと不真面目と言われそうな話も、自身が被災者で、実際に仮設店舗で商店をしていた著者が書くからこそ、逆にリアルな説得力が感じられる。

  • よつば さん

    第55回文藝賞受賞作品。120ページに満たない作品だが、そのページ数に反して重く陰鬱な作品だった。舞台は岩手県沿岸の地・赤街のタタミ十畳ほどの仮設商店。その場所で母と二人で暮らす30代独身の毅が主人公。毅の唯一の友人は万引きした商品を持参してやって来る武田。殆ど客も来ない店だが時折高齢の風峰さんが買い物を楽しみに訪れる為に店を畳む事も出来ない。又いつまで経っても3413円のツケを返さず、のらりくらりする男、古木との攻防戦も延々と繰り広げられる。被災後の倦怠感や惰性で日々を過ごす者達の姿に胸が苦しくなる。

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日上秀之

1981年、岩手県宮古市生まれ。「はんぷくするもの」で第五五回文藝賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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