氏神さまと鎮守さま 神社の民俗史 講談社選書メチエ

新谷尚紀

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062586481
ISBN 10 : 4062586487
フォーマット
出版社
発行年月
2017年03月
日本
追加情報
:
264p;19

内容詳細

神社も「日本」もなかった時代から現代まで、地下水脈のように受け継がれてきた日本人の神観念。そして初詣や秋祭り、七五三のお宮参りと、今なお、私たちの日常に神社は寄りそっている―。ごくふつうの村や町の一画に祭られる氏神や鎮守をとおして人びとのくらしとともにあった神々や祭礼を精緻に追い、信心のかたちとしての神と神社、その変容のさまを描き出す!

目次 : 第1章 神社とは何か/ 第2章 氏神と鎮守と(氏神/ 産土神/ 鎮守神)/ 第3章 神社の変遷史(荘園鎮守社の創祀と変遷―隅田八幡神社/ 郷村の氏神祭祀―苗村神社と九村三十余郷/ 宮座の形成と運営―大柳生の氏神祭祀/ 戦国武将の神社尊崇と社殿造営―毛利・吉川氏と郷村社会)/ 第4章 神と神社と民俗学と(柳田國男の氏神論/ 折口信夫の神道論)

【著者紹介】
新谷尚紀 : 1948年広島県生まれ。早稲田大学第一文学部史学科卒業。同大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程単位取得。現在、國學院大学教授、総合研究大学院大学・国立歴史民俗博物館名誉教授。社会学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    神社の変遷を論じた一冊。初めに氏神や鎮守の成り立ちを文献から解き明かし、次いで個々の神社の祭り等の主体の変遷を紐解いている。最後は柳田、折口の神社論で締められているけど、ここは民俗学を齧った者には既知かな。やはり読み応えがあるのは個々の神社を扱った部分。氏子の主体が氏族から地元の住民に移り変わる過程を描いた隅田八幡宮や毛利吉川といった戦国大名がその信仰に絡んだ安芸の神社、郷村や地元の宮座が営む神社等、歴史的地理的要因によってそれを営む主体の変化が実に面白い。近代の画一化された神道には見られない視点だなあ。

  • 獺祭魚の食客@鯨鯢 さん

     古来列島の民は大陸から「渡来」物は積極的に採り入れ「習合」させてしまう貪欲さがあります。  天津神と国津神とで分けて考えると、天孫降臨した渡来系の神と出雲を中心とする固有の神とになりました。それぞれ鎮守の神と氏神とになるでしょうか。(個人的見解)  服(まつろ)わぬ有力者は「鬼」と呼ばれ成敗されました。不本意ながら死んだ旧領主たちの怨恨を邪気祓いをする神とされ、鎮守の神は王化の末に従えた領地を外敵から守る橋頭堡でもありました。      

  • tama さん

    図書館本 書架で チコちゃんちによく来ているひげの先生だから分かり易いはずと思ったがそうでもなく、何より私の勘違いで知りたい内容とは違った。私にとって山神とは宮沢賢治の「狼森と笊森、盗森」同様、新来者が住みつく場所に古くからいた何者かで意思疎通ができる。更にその後そこで亡くなった新来者の肉親が低い裏山に葬られて加わったのが氏神、そして遠くに聳える白いお山は田植えや田起こしの時期を知らせる大歳神。新来者は山神達に断りを入れて土地を貸してもらう。鎮守は余所者を従わせるのが第一目的。

  • 六点 さん

    日本人の精神に深く根付いた神社が氏神から共同体の鎮守様に変遷して行った流れを歴史民俗学によって読みといているのだが、「特定の家の氏神」と「共同体の鎮守様」が21世紀になっても併存しているって、まるでミルクレープのように幾重にも重なった歴史の断面を見るが如くでありますなあ。

  • さとまる さん

    特定の地域の特定の神社の変遷から帰納的に神社の変遷について論じていて、全体としてどうなのかという視点に欠けている印象を抱いた。終章の柳田と折口の神社・神道観念の整理は良かった。

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新谷尚紀

1948年、広島県に生まれる。現在、国立歴史民俗博物館名誉教授、国立総合研究大学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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