もっと知りたいパウル・クレー 生涯と作品 アート・ビギナーズ・コレクション

新藤真知

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784808709280
ISBN 10 : 4808709287
フォーマット
出版社
発行年月
2011年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
79p;26

内容詳細

音楽を形作る2つの要素、リズムとメロディを絵の中に取り入れようと腐心した画家、パウル・クレー。幼少年時代から、バウハウス時代、晩年まで、豊富な図版でその生涯と作品を紹介した1冊。

【著者紹介】
新藤真知 : 日本パウル・クレー協会代表。1950年東京・葛飾区生まれ。都立墨田川高校を卒業後、劇団四季演劇研究所に学ぶ。画廊勤務を経て1974年独立、フリーランサーとして美術展企画制作に取り組み今日に至る。日本初のエッシャー展、シーレ展、クリムト展などを手掛け、1978年からクレー家と親交を結ぶ。1997年に日本パウル・クレー協会を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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好きになったらもっと知りたい、理解したい...

投稿日:2021/04/10 (土)

好きになったらもっと知りたい、理解したいと思うのは当たり前のことです。なのでクレーの天使、クレーの絵本でパウル・クレーに嵌った私が次に手にとったのがこの本でした。クレーの生きた時代、子供の頃のノートブック、学生時代や黄金時代の作品、クレーの絵と音楽の関係や日常、最後の日々などが分かりやすくまとめられています。 そして何よりこの本の著者はクレーのことが大好きだと伝わってくる本です。どんな人が書いているのかと著者紹介を見ると新藤真知さんんは、何と日本パウル・クレー協会代表でした。そりゃあ当然詳しい訳ですよね。そして新藤さんの言葉に「クレーの絵は、ときに難解でときに分かりやすい」とあり、妙に納得です。基本シンプルなんですが、奥が深い絵は表面部分しか理解できていないのかもしれないと思わせる所があります。でも理解できないから理解する為の手がかりを探してしまう性分です。

イック さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    これまでクレーといえば、青のイメージを持ち続けていた。何に触発されてのことだったのだろう。本書は、薄く簡便な入門書のようでありながら、クレーを再認識するには十分な情報量を有している。5歳の時に描かれた「幼子キリストと列車のあるモミの木」から最晩年の天使の素描まで、クレーの軌跡をたどることができる。こうして通覧すると、クレーはいつもクレーだ。変り映えしないというのではない。そこにはちゃんと変遷の跡もある。しかし、それにもかかわらずクレーは常にクレーなのである。しいて1点を選ぶとすれば「パルナッソスへ」か。

  • ふみあき さん

    今日、地元の美術館で開催中の「パウル・クレー展 創造をめぐる星座」を観に行ってきた。なかなか盛況だったけど、最近の展覧会は「写真撮影OK」ってのが多いみたいで、みんなパシャパシャやってた(私も含めて)。ヴォルテールの『カンディード』の挿絵も展示されていて、久々に同書を読み返したくなった。で、本当は私、前衛芸術は得意じゃなくて、クレーもシュルレアリスムの先駆けともいわれる画家だけど、「色彩画家」である彼の作品は、目も綾な色遣いがとても楽しく、私のようなド素人でも惹き付けられるものがある。

  • 風に吹かれて さん

    パウル・クレー(1879-1940)はスイスの首都ベルン郊外のミュンヘンブーフゼーに生まれる。美しい自然にめぐまれた地域。アルプスや湖畔の色彩の中で育った。絶えず画材を工夫しエッチングなどの技法の研究も怠らない。色や形の組みあわせも納得いくまで探究する。ヴァイオリン演奏も楽団に所属していたことがあるほど。 パウロの画に音楽、というよりリズムを感じることがあるが、スイス生まれということを考えると、育った地の景色に想いが行く。 →

  • sayzk さん

    今年、「ルートヴィヒ美術館展」でクレーの作品を見ることがあった。びじゅチューンでもネタになってる。なんとなく名前を知ってたところ、「他人の顔(安部公房)」を読んだらたまたまクレーの絵がでてきた。で。その後「ピカソとその時代とベルリン国立ベルクグリューン美術館展」でまたクレーに出会う。家の近所の小さな図書館の分室で、美術の本なんて数冊しかないのにこの本があった。みんなたまたま。抽象画を解する審美眼があるとは思っておりませんが、色がきれいだと思った。

  • koke さん

    たとえば「天使」連作など、どうしてこんな自由で心地よい線が書けるのかさっぱり分からない。あと本人の写真写りが滅茶苦茶よくて、いつもチャーミングでユーモアを漂わせている。

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