さよならに取られた傷だらけ 不純文学 河出文庫

斜線堂有紀

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309421452
ISBN 10 : 4309421458
フォーマット
出版社
発行年月
2024年11月
日本
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

「私」と「先輩」の二人は、あらゆる世界、あらゆる形で出会い、別れ、あらゆる目に遭い、あらゆる物語になる―。これは、とびきり不穏でポップで不条理な掌編小説、「不純文学」。1ページであなたの心をかき乱す、250の物語。

目次 : 惑星直列/ モールス/ 概念いぬ/ ガラスの傘を持っている/ いつかの傷渡り/ スプートニク・フォーエヴァー/ たかが百年のきみ/ 星間通信/ HEART ever hurts/ 海は紅茶になりません/ 東の街には龍が出る/ 返送曲/ 天気予報は二度と見ない/ シルエット/ 灰の残照/ falling you/ 先立つもの/ 幸福な人間の日々/ 美しい右手をした私の先輩/ 惑うまで名無しの僕ら〔ほか〕

【著者紹介】
斜線堂有紀 : 1993年、秋田県生まれ。2016年、『キネマ探偵カレイドミステリー』で第23回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞しデビュー。20年、『楽園とは探偵の不在なり』で第21回本格ミステリ大賞(小説部門)候補となったほか、各ミステリランキングにランクインし注目を集める。24年、『回樹』で第44回日本SF大賞最終候補、第45回吉川英治文学新人賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Vakira さん

    「不純文学」とのサブタイトルにて喰いつく。僕の大好物の純文学を否定する文学?いや、逆に気になる。そもそも純文学の定義は?辞典では「大衆小説に対して『娯楽性』よりも『芸術性』に重きを置いている小説を総称する、日本文学における用語」とある。僕の勝手な独自判定基準は発問小説になっているかどうかだ。不発問小説なのかしらん?「不純」って単語に注目すると「純粋・純真でないこと。まじりけのあること。また、そのさま。『—な動機』『—異性交遊』」って事。ますます気になり読順変更して読む事に。

  • tenori さん

    1ページ完結、250掌の不条理なショートストーリーに登場するのは基本的に『先輩』と『私』のみ。想像力(創造力と読み替えても良い)と可能性がぎっしり。それは時に連鎖していたり、ぶつ切りの断片だったりするのだが、次は何が起きるんだろうという期待感でページをめくり続ける。読後にcontentsに立ち返ると掌編のタイトルの羅列に圧倒されるし、それだけ見ていても楽しい。メジャーデビュー前に生み出された斜線堂有紀さんの原点。原石は磨かれるために存在するのですね。

  • 阿部義彦 さん

    品切れ状態で重版が決まったそうです。私も最近気になってぼちぼち本を漁っている斜線堂有紀さんがそもそも注目される事になった、Twitter上に綴られた緩い縛りによる掌編小説集だそうです。ラストに〈構造〉とだけ種明かしが有って、未だに書かれざる短編が無限に有るとも言えるし、読者が二次創作を創る事も可能な開かれたテキスト。キーワードは偏在か。楽しみましたが、私見ですがあちこちに筒井康隆さんからの影響を濃く感じた。「お助け」「樹木法廷に立つ」「虚人たち」「夢乃木坂分岐点」無限のテキストを誘う『バベルの図書館』?

  • さこぽん さん

    SNSで繋がる、自転車にハマる、内臓を抜かれる、瞬間移動する、女の子になる、タピオカに興味を持つ、本屋を開く、箸を見限る、浮いている、泳げない、目がサーモグラフィー、名探偵になる、生首だけになる、どんどん小さくなる、選ばれし勇者になる、巨大化、透ける、溶ける、徐々に木になる、殺人鬼である、肖像画になる、お茶の間の人気者になる、花が生える、飴になる、留年する、右手が美しい、舞台の主役になる、ゲームが下手、写真に写らない体質である、など。いろんな「先輩」が愛おしい。

  • いちろく さん

    私と先輩の関係が綴られる掌編小説。旧Twitterに投稿された作品と追記の記載をまとめた、1ページ完結の250の物語で構成される本書。あとがきでとあるキッカケによる100日連続連載が発端と明かされているが、内容は決して希薄ではなく一編一編が成り立っている。今だとSNS発信の短編文学は当たり前の様に散見されるけれど、当時としては前衛的だったのでは? その点も踏まえ、実験的な要素も感じる独特な世界観を堪能したという感覚。

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斜線堂有紀

1993年秋田県生まれ。2016年『キネマ探偵カレイドミステリー』で第23回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉を受賞しデビュー。24年『星が人を愛すことなかれ』で第4回本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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