基本情報
内容詳細
サルタン王とその息子、ほまれ高いたくましい勇士、グビドン公とまことに美しい白鳥の王女の話。
【著者紹介】
А.С.プーシキン : 1799‐1837年。ロシアの帝政時代に古い家柄の貴族の家に生まれた。きびしいロシアの専制政治(ツアーリズム)のもとで、追放されたり、作品の発表を禁止されたりしながら、創作活動をつづけた19世紀ロシアの最大の詩人。プーシキンがあらわれる前までは、ロシアでは文学は国民大衆とは無縁であり、一部の貴族だけのものだった。しかし、プーシキンは文学が国民的事業であることを自覚し、題材を歴史や農民の生活や民話にまで広く求め、ロシアの国民文学をうちたてた。この「サルタン王ものがたり」はこのようなプーシキンの代表的な作品のひとつで、リムスキー・コルサコフが作曲して、オペラにもなりました。ソビエトでは現在も、プーシキンの作品が子どもから大人まで広く読まれ、とくに、いくつかのプーシキン民話は、くりかえし、絵本として、またオペラや映画になったりして、国民にしたしまれています
О.К.ゾートフ : 1953年、モスクワ芸術大学卒業。この年に最初の絵本、アンデルセン「うぐいす」が発刊された。民話に興味をもち、世界中を旅行し、日本にも1971年におとずれている。児童書の絵は、子供の成長・発達に大きな影響を与えるので、いい絵をかきたいと、すぐれた絵本をつぎつぎに世に出した。特に、「サルタン王ものがたり」は代表作でもあり、1981年度チェコのプラチスラバ世界絵本原画展で金のりんご賞を受賞した。1984年死去
斎藤公子 : 1920年‐2009年。保育実践家。富山市生まれ。東京女子高等師範学校で、倉橋惣三の指導を受け、戸倉ハルより「リズム表現」を学ぶ。のちに「律動」を西垣都美に、「リトミック」を小林宗作に学び、独自の「リズムあそび」を生み出す。宮武辰夫から知的障害のある子どもの描画について教えを受けた。1956年、埼玉県深谷市に「さくら幼児園」開園。統合保育の映画の記録「さくらんぼ坊や」シリーズが製作され、1986年「アリサ ヒトから人間への記録」が文部省特選。斎藤公子の保育実践は“さくら・さくらんぼ保育”として全国に広がった。晩年オランダから来日した重度の脳性麻痺の子の保育にも尽力し、2003年には「第7回内藤寿七郎国際育児賞希望大賞・生命の尊厳賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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