負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部

文藝春秋編集部

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163916866
ISBN 10 : 4163916865
フォーマット
出版社
発行年月
2023年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
山岸忍 ,  
追加情報
:
392p;19

内容詳細

”第2の村木事件”と呼ばれる冤罪事件はなぜ起きたのか?上場企業の社長と弁護士のドリームチームが完全無罪を勝ち取るまでの戦い

目次 : プロローグ 社長、逮捕される/ 第一章 危機感はゼロだった/ 第二章 拘置所からの辞任届/ 第三章 通らぬ保釈請求と持ち株売却/ 第四章 最強弁護団(ドリームチーム)結成/ 第五章 わたしはこうして2000億円企業を育てた/ 第六章 法廷に響いた“完全無罪”/ 第七章 検察は正義ではなかった/ エピローグ わたしは運がよかった

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom さん

    プレサンスコーポレーション創業社長の山岸忍氏が、明浄学院事件の業務上横領容疑で逮捕され、長期間の勾留の末に無罪判決を獲得するまでの記録。検察による明らかな冤罪事件である。検察のシナリオを断固として否認した著者は248日間の勾留を余儀なくされる(人質司法)。取調べ可視化が導入されても、検察官の恫喝・罵倒は何ら変わらない。この国の刑事司法の冷たさ・非近代性に背筋が凍る思いがする。同じ大阪地検特捜部で十年前に、村木厚子元厚労省局長の冤罪事件が起ったが、全く同じ構図を繰返して反省すらない組織の怖ろしさを思い知る。

  • ma-bo さん

    大阪の不動産ディベロッパー、プレサンスコーポレーションの山岸忍社長は、業務上横領容疑で大阪地検特捜部に逮捕・起訴され、以後248日間にわたり勾留された。無実の罪によって逮捕され、創業した会社を失った男が、最強弁護団とともに完全無罪を勝ち取るまでの全記録。

  • R さん

    冤罪事件の当事者となった著者による当時の回顧録。検察がどのようにして立件していくかという生々しい当人による記録。見当違いな捜査を無理やり有罪にしようとあの手この手をというストーリーの組み立ては恐ろしいものがあるけども、そもそもどうして間違えたかが、一切わからないのが残念であった。事件については、検察側の弁解が聞けないのでわからないわけで、それよりか、社長の人柄と人生の方が面白そうではあり、その面白さが見誤らせたのではとも感じる。この一件による株価の浮沈被害の方も気になってしまった。

  • turtle さん

    Audibleにて。東証一部上場プレサンスの社長だった山岸さんがかの有名な大阪地検特捜部の初めから結論ありきの捜査で長期間勾留され、その間の検事とのやり取り、その後の裁判の様子を克明に臨場感たっぷりに記述した、まさに魂の一冊。最近読んだ清原達郎さんが経営者としての山岸さんのことを非常に高く評価されていたので読んだのですが、すごいの一言でした。 本書で山岸さんが最後に改めて述べておられますが、もし冤罪で捕まったとしても、とにかく黙秘すべし、との教えは頭の片隅に置いておきたい。

  • GOTI さん

    ☆☆☆☆ルポルタージュは面白い。村木厚労省局長証拠捏造冤罪事件に続く大阪地検特捜部による再度の失態。先の事案で法務省は「検察の在り方検討会議」を設立し、最高検察庁は「検察の理念」を公表するも絵空事だった。東証一部上場プレサンス・コーポレーション社長の高岸は土地買収に関連して業務上横領容疑で逮捕、起訴される。5度の保釈請求も却下され、248日間の拘留を余儀なくされた。弁護団が見たのは特捜部の杜撰極まりない捜査だった。逮捕、起訴から裁判での完全無罪、控訴断念までを詳らかにしている。

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