臆病な詩人、街へ出る。

文月悠光

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784845631797
ISBN 10 : 4845631792
フォーマット
出版社
発行年月
2018年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
270p;19

内容詳細

目次 : まえがき−−憧れと怖れの街へ / JK詩人はもういない / 失敗だらけの初詣 / お祓いと地獄の新年会 / 八百屋で試される勇気 / ガラスの靴を探して / 恋愛音痴の受難 <前・後篇> / 鏡の向こうにストレートを一発 / 私は詩人じゃなかったら「娼婦」になっていたのか? / フィンランドで愛のムチ <前・後篇> / TSUTAYAと私の「永遠」 / 私って必要ですか?−−『ニッポンのジレンマ』出演のジレンマ <前篇> / あなたの言葉に立ち止まる−−『ニッポンのジレンマ』出演のジレンマ <後篇> / 雨宮まみさんの遺したもの <前・後篇> / 秘密のギター教室 / ストリップ劇場で見上げた裸の「お姉さん」 / 臆病な詩人がアイドルオーディションに出てみたら <前・後篇> / テレビに映る残念な私が教えてくれること / 恋人と別れたあの日から <前・後篇> / 臆病な詩人、本屋で働く。 <前・後篇> / あとがき−−臆病と勇敢

【著者紹介】
文月悠光 : 詩人。1991年北海道生まれ。中学時代から雑誌に詩を投稿しはじめ、16歳で現代詩手帖賞を受賞。高校3年生のときに発表した第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(思潮社)で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少18歳で受賞。早稲田大学教育学部在学中に、第2詩集『屋根よりも深々と』(思潮社)を刊行。2016年、初のエッセイ集『洗礼ダイアリー』(ポプラ社)、第3詩集『わたしたちの猫』(ナナロク社)を刊行する。NHK全国学校音楽コンクール課題曲の作詞、詩の朗読、詩作の講座など広く活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • あじ さん

    法定速度を従順に遵守してきた詩人が、経験値の劣弱ぶりを告解するエッセイ。おんぶにだっこの受身で凌いできた世渡りに、決着をつけるべく助手席から運転席へ移動しようと足掻く。「世間に馴染めないから詩を書いている」そんな世捨て人みたいな詩人を、世間はほっておかない。円陣の外に突き飛ばされても、いつの間にか輪に戻ってゆく詩人。臆病とは違う、躊躇いなんだと思う。★文月さんのエッセイ刊行は二冊目。執筆のきっかけは穂村弘さんの後押しあって。

  • fwhd8325 さん

    どうして、こんなにも過敏なのだろうかと思う。読んでいて、イラッとすることや親心のように心配になってしまうこともある。詩人、文学関わる方々すべてが、言葉を始め周囲に対して、こんなにも過敏とは思っていないが、文月さんのそれは、やはり過剰なように思う。このエッセイは、その過剰さを通してみる、文月さんの詩としての言葉が、より真摯なものに感じさせているようだ。

  • チェアー さん

    詩人は意外と実社会でしっかりといきている。まじめに働き、隙間の時間で詩を書いていた。筆者のように社会になかなか入り込めない詩人はむしろ例外なのかもしれない。八百屋とか恋愛とかを恐る恐るでないと経験できないのは、相当生きにくいタイプ。でも心配はいらない。言葉はどんな辛いときでも自らを奮い立たせてくれる。

  • RYOyan さん

    自虐的というか自己評価が低いというか、なんとも世の中を器用に渡り歩いてる人には相容れないようなメンタルな部分に共感することも多かった。しかし詩人になると詩以外の色んな仕事が来るもんですね。それをドタバタしながらも次々とミッションをこなしていく様は気持ちよかった。

  • きなこ さん

    穂村弘さんの現実入門みたいなコンセプトだな、と。文月さんの方が自分自身の立場と近い分、アイタタタ、となることも多くて、発売時に買っていたのだけれど、なかなか手をつけられずにいた。とても内省的なひとなんだな。書くことを仕事にする人はみんなそうなんだろうか。こんなに自分と向き合い続けていたら、疲れてしまうんじゃない?と思いつつ、これが著者の持ち味か、とも思う。テレビに出演したり、アイドルオーディションに出場する、臆病というなら、それはものすごく勇気がいったはず。自分の壁をぶち壊していく姿にはため息が出る。

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