手塚マンガで憲法九条を読む

手塚治虫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784864121354
ISBN 10 : 4864121354
フォーマット
出版社
発行年月
2018年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
244p;22

内容詳細

手塚治虫の永遠のテーマ「生命の尊さ」が貫かれた珠玉の七篇が憲法九条を問い直す。

【著者紹介】
手塚治虫 : 1928年11月3日、大阪府生まれ。大阪大学医学専門部卒。1947年に『新宝島』を発表し、映画の手法をとりいれたストーリー漫画として注目される。その後、数々の新しい表現方法でストーリー漫画を確立し、漫画を魅力的な芸術にした。1961年、手塚治虫プロダクション動画部(のち虫プロ)を設立。日本初の長編テレビアニメシリーズ「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」などで日本中の子どもをとりこにした。漫画とアニメーションすべての作品は、手塚の永遠のテーマである「生命の尊さ」で貫かれている。『手塚治虫漫画全集』(講談社)は全400巻に及ぶ。1989年2月9日に60年の生涯を閉じた

小森陽一 (国文学) : 1953年東京都生まれ。東京大学教授、全国「九条の会」事務局長。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ベーグルグル (感想、本登録のみ) さん

    憲法九条と関連づけるのは少し無理があるように思ったが、手塚治虫さんの漫画7篇はとても素晴らしかった。手塚治虫短編集は全巻持っているので、知っている話もあったが、何度読んでも色々と考えさせられるものばかり。先を見越したような内容には驚くばかり。

  • 陽子 さん

    日本の憲法9条を改めて考えるために手塚漫画をチョイスし、分析・解説を試みた本。短編の作品で全構成されているが、一作一作が考えさせられるストーリー。手塚氏が憲法9条を意識し意図的に描いたものではないと思うが、作者が自身の体験をもとに、戦争のない「平和」な世の中を希求する心情が伝わってきた。冒頭の「紙の砦」、戦争孤児となった子ども達が、戦争のおもちゃ製造で一獲千金の皮肉な未来を垣間見る「1985への旅立ち」が印象的。1985年に発売されたマリオが、武器を使わないゲームにシフトしたきっかけが本作との説に驚いた。

  • OHモリ さん

    ●手塚治虫さんは戦争体験者、生きていればもう90歳になるんですね。戦争体験者の方々は高齢になってどんどん亡くなっているという現実と、戦争を知らない世代の人たちに戦争をしてはいけないというメッセージを伝えるという意味でこの企画の存在意義を感じて皆に広く推奨したいとは思います。 ●それぞれの作品はそれぞれに面白かった。とくにブラックジャックは面白かった。けど憲法9条と関連付けるのには正直なところちょっと無理がある気もした(もちろん私は憲法9条改正には反対ですが)。

  • 犬養三千代 さん

    不条理を描かせたらやはり手塚治虫だ。人の弱点にも切り込む。戦争下における人が人でなくなる様子は切ない。ブラックジャックの一編が救いがある。

  • ノビー さん

    漫画を通して伝わる反戦,反権力にはその表現に感動するが,一話ごとの左翼的解説にがっかり。興ざめだ。この本の価値が半減している。

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人物・団体紹介

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手塚治虫

1928年、大阪府生まれ。大阪大学医学専門部卒業。医学博士。1946年「マアチャンの日記帳」でデビュー。戦後ストーリーマンガのパイオニアであり、常にその牽引者として創作活動を続けた。89年2月9日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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