日独伊三国同盟の虚構 幻しの軍事経済同盟

手塚和彰

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784779128257
ISBN 10 : 4779128250
フォーマット
出版社
発行年月
2022年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
332p;22

内容詳細

日独それぞれが短絡的な都合のもとに勝手な解釈を繰り返し、実質を伴わないまま成立した軍事・経済相互援助同盟はまったく無駄で、効果がなかった。ヒトラーの意を受けたリッベントロップに誘導された日本の指導者。その同盟を成立させたのは陸軍や一部外交官の独走、それに同調する軍人・官僚・政治家の無責任体制、意思疎通の不足、情報不足と情報の誤り、客観的な情勢判断の欠如から決定的な判断を誤り、戦争に導いたのは政治指導者たちなのだ。これまでの三国同盟に関する研究は、日本の史料に基づくものが多かったが、本書はドイツの公開された最新の資料を取り込んで、まったくの「幻の同盟」であった実態を明らかにするとともに、現代の情報化時代における外交問題に示唆を与える好著。

目次 : 第1章 ナチスドイツの登場/ 第2章 日独の接近と日独防共協定/ 第3章 親英米派と親独派/ 第4章 ナチスドイツの対日工作/ 第5章 防共協定の強化/ 第6章 日独関係の背景―日本側の事情/ 第7章 反ソから軍事・経済同盟へ/ 第8章 独ソ関係の実像と日本の対応/ 第9章 太平洋戦争への道/ 第10章 日独連携の真実(幻の軍事・経済同盟)

【著者紹介】
手塚和彰 : 1941年長野県生まれ。東京大学法学部卒。東京大学助手、千葉大学教授(法経学部、大学院専門法務研究科)、青山学院大学法学部教授などを経て、国際交流基金ドイツケルン文化会館長(2011〜13年)を務める。現在、弁護士(尚友法律事務所)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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