近現代日本史との対話 幕末・維新‐戦前編 集英社新書

成田龍一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087210644
ISBN 10 : 4087210642
フォーマット
出版社
発行年月
2019年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
494p;18

内容詳細

その時代を動かしてきた原理(システム)を分析することで、無関係に見える出来事がつながりを持って理解できる。
近現代日本の営みを物語のように楽しめる一冊。高校の新必修科目「歴史総合」にも対応!


【著者紹介】
成田龍一 : 1951年大阪府生まれ。歴史学者。日本女子大学人間社会学部教授。専門は、近現代日本史。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • skunk_c さん

    日本の近現代をAT〜CUの3期6つの「システム」と捉えて概観する試み。本巻はBTまで。AT=国民国家、AU=帝国主義との見立てで、ATが完成する前にAUに突入するという説明は、展開の速い日本近代史を上手く表している。分かりにくいのがBTで、どうやら大量生産・大量消費の成立と統制社会のようなのだが、続巻のBUを読まないとAUとの区別がつかめない。多くの先行研究を統合して、著者が再構築しており、政治・経済のみならず社会・文化・思想にまで配慮が届き、バランスの良い記述と思う。唯一弱いのが軍の動きかな。

  • もりやまたけよし さん

    近現代史の通史として期待した。システムという言葉が出てくるたびに、訳が分かんなくなってしまう。システムというくだりを飛ばすと、全体の流れが分からなくなってしまい迷子になる。

  • さとうしん さん

    日本近現代史の展開をシステムの交替という視点から読み解く。前編となる今巻は幕末から1930年代までの国民国家の形成、帝国主義化の達成、全体主義化の過程を追う。「万歳」の誕生、文明化と衛生・不潔観との関係など、近代化と身体性を結びつける記述が印象的。

  • かんがく さん

    歴史を構造的に理解するのはあまり好きではないが、ここまで徹底的に構造化していると面白い。様々なテーマについて時代を追って綺麗に整理されているので流れの再確認には適切な一冊だった。

  • MrO さん

    改めて驚くことだが、明治から現代までの通史を一人で書くということが、とても珍しく、挑戦的な試みであることに気づく。社会全体のあり方をシステムととらえ、政治や文化、大衆の息遣いまで含めて、システムの変遷として歴史を記述する。現代に至る歴史を、明治から書き始めるのは、戦争が区切りではない、つまり、戦後から始めたのではだめだという著者の歴史観がある。下巻は、自分が育ってきた時代にあたるので、さらに楽しみ。

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