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したたかな寄生 脳と体を乗っ取る恐ろしくも美しい生き様 幻冬舎新書

成田聡子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344984707
ISBN 10 : 4344984706
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ゴキブリを奴隷のように仕えさせる宝石バチや、泳げないカマキリを入水自殺させるハリガネムシ、化学物質を放出してアリの脳を支配し時期が来ると菌にとって最適な場へ誘って殺すキノコなど、恐るべき支配力を持つ寄生者を紹介。一見小さく弱い彼らが数倍から数千倍大の宿主を操り、時に死に至らしめる。地球の片隅で密やかに繰り広げられる生存戦略を報告。

目次 : 自然界に存在するさまざまな共生・寄生関係/ ゴキブリを奴隷化する恐ろしいエメラルドゴキブリバチ/ 体を食い破られても護衛をするイモムシ/ テントウムシをゾンビボディーガードにする寄生バチ/ アリを操りゾンビ行進をさせるキノコ/ ウシさん、私を食べて!と懇願するアリ/ あなたがいないと生きられないの!蜜依存にさせるアカシアの木/ カニの心と体を完全に乗っ取るフクロムシ/ 寄生した魚に自殺的行動をさせる/ エビに群れを作るように操るサナダムシ/ 脚が増えるカエル/ 巣を乗っ取り、騙して奴隷としてこき使う寄生者たち/ 自分の子を赤の他人に育てさせるカッコウの騙しのテクニック/ 怒りと暴力性を生みだす寄生者/ 操られ病原体を広めていく虫たち/ 幼虫をドロドロに溶かすウイルスの戦略/ 私たちの腸内の寄生者たち/ 私たちの脳を乗っ取る寄生虫

【著者紹介】
成田聡子 : 1978年宮城県生まれ。2007年千葉大学大学院自然科学研究科博士課程修了。理学博士。独立行政法人日本学術振興会特別研究員として農業生物資源研究所を経て、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所霊長類医科学研究センターにて感染症、主に結核ワクチンの研究に従事。現在、株式会社日本バイオセラピー研究所で免疫細胞療法を中心としたがん治療、再生医療を研究する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Vakira

    腹の虫、疳の虫,昔から人の感情を司るのは寄生虫とされていた。昔の人の洞察力と想像力に感心する。この本は主に動物に寄生する生物例を紹介。寄生虫が宿主をコントロールしてしまう現象が特に。ロイコクロリディウムという寄生虫。鳥のフンに卵がある。それをカタツムリが食べる。カタツムリの体で卵が孵る。カタツムリの触角が芋虫の様になり、普段鳥に見つからぬよう葉の裏側にいるが、寄生虫にコントロールされ陽のあたる方へ。で鳥にみつかり鳥に食べられる。寄生虫は最終宿主である鳥へ。

  • 小太郎

    夏はやっぱりホラーだろうと読む(違う?)生物の生き残る戦略、それも寄生と言う悍ましい仕組みが紹介されています。一口に寄生といっても色々な形態があるし、こんなに巧妙な仕組みをどうやって考え出したのか(たまたま適者生存原理で何万年もかけて淘汰された結果なんでしょうか?)生物好きじゃなくても十分に楽しめる一冊でした。読んでるうちに感心することが多くてそんなにホラーと感じなくなったのはどうして?結構画や写真も多いけどそんなにグロなかったせいかな。あんまり背筋は寒くならなかったけど有意義な一冊でした。★4

  • トムトム

    菌類・原虫・ウイルスなどによる宿主のコントロール。脳みそ乗っ取り大作戦!知っていた情報も面白く読める、巧みな文章でした。お子様が読んでも大丈夫なぐらいに、分かりやすく書いてあります。面白かった!

  • えっくん

    ★★★★☆以前読んだ「えげつない! 寄生生物」と同一著者とは知らず、既知の寄生生物が多かったのですが、本書は論文をベースに解説されているだけに詳しく知ることができました。寄生者がどのように宿主の生物学的な構造を把握し、思うがまま操れるようになったのか…その不思議な生態に驚くばかりです。宿主を生かさず殺さずただ自らの種の保存のためだけに遺伝子にプログラムされた恐るべき能力です。人類はコロナなどのウィルスとの闘いの歴史ですが、もしかしたら人類も知らないうちにウィルスに何かしら支配されているのかもしれません。

  • ポン

    水中で繁殖するために、泳げないカマキリを入水自殺させるハリガネムシ。昆虫の体内を食べつくし、その体を苗床にするキノコ。一番えげつないと感じたのは、サムライアリ。産卵を控えた女王アリが一匹でクロヤマアリの巣を乗っ取り、女王アリを殺す時、何ヵ所も刺して体液を出し、それを自分の体に塗って、自分達の女王だと騙し、自分の世話、卵の世話、孵化した子供の世話をさせる。命を奪うだけではない。マインドコントロールして一生涯を搾取する。種の遺伝子をのこす為に、そうプログラミングされているのだろうが、したたか過ぎて恐ろしい。

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