流転の王妃の昭和史 中公文庫

愛新覚羅浩

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122056596
ISBN 10 : 4122056594
フォーマット
出版社
発行年月
2012年06月
日本
追加情報
:
323p;16

内容詳細

軍部の政略から満州国皇帝弟の溥傑に嫁ぐも、終戦後は夫と離ればなれになり次女を連れて混乱する大陸を流浪。帰国してからは物資不足の苦しい生活、そして長女の死…日中のかけはしとして、激動の人生を生きぬいた、ひとりの女性の自伝的昭和史。

目次 : プロローグ 七十歳の誕生パーティ/ 第1章 日満親善の美名の陰に/ 第2章 満州国での新生活/ 第3章 平安と戦火の狭間/ 第4章 終戦・満州国崩壊/ 第5章 流転の日々/ 第6章 母子三人の戦後/ 第7章 慧生・天城山に死す/ 第8章 再び夫の許に/ エピローグ 紅葉の奥嵯峨・二尊院

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 金吾 さん

    ◎一人の女性を通じて激動の昭和の一面がみられます。品のある語り口ながら厳しい中を生き抜かれたことが伝わりました。関東軍の横暴ぶり、終戦後の流転、天城山の悲劇、再会、周恩来の配慮が印象に残りました。

  • つーこ さん

    愛新覚羅溥儀の弟、溥傑と国際結婚したことで波瀾万丈な人生を送った浩さんの自伝。映画『ラストエンペラー』などでは語られなかった、妻たちの壮絶な逃避行。ふわふわとしたお嬢様だと思っていたが、とてつもなく強くて愛情深い人だった。長女の悲劇を乗り越え夫共にも穏やかに中国で暮らす写真に胸がいっぱいになった。

  • 崩紫サロメ さん

    清朝最後の皇帝の弟・溥傑に嫁いだ日本人華族の自伝。随分昔に読んだが、改めて読み返すと胸が痛むことが多かった。満州国の崩壊を彼女は満州で迎えるのだが、そのときの日本政府の無責任さ、親族を売り渡して生き残ろうとする義弟(この息子がまた文革でも皇帝一家に自己批判を強いる)、戦争の時代が終わっても、長女慧生につきまとい無理心中を遂げる男。どこを読んでも人間の愚かさや弱さに満ちていて、その中で強く温かく生き続けた著者夫妻には敬意を覚える。

  • うさみみ さん

    面白かった。 時代に翻弄された女性の話。 政略結婚だけど、溥傑さんが良い男性でホント良かった。 これが、実際にあった話なのだから怖い。

  • mimi さん

    横暴で卑怯で愚かな関東軍。老後の夫婦の生活が穏やかな幸せに包まれていて素敵だった。

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