日本人を忌み嫌い、日本人絶滅を企む「死ね死ね団」。彼らは慈善宗教団体を装い、日本人と日本経済を破綻させようとする。放送当時はありえない架空の話で、子供向け番組でしか通用しない設定だった。だが、今、なぜか日本はこの物語とよく似た状況に追い込まれている。しかし、もちろんこの世界に日本を守る愛の戦士・レインボーマンはいない（涙）

昭和40年代の子供向け特撮番組。それなのに、今見てもそれほど大きな違和感はありません。このキャッツアイ作戦編には、レインボーマン誕生のきっかけと死ね死ね団との最初の戦いが描かれています。レスリングで強くなり、金を稼ぐことを夢見たタケシは、ダイバダッタの弟子になろうとインドに行きます。そして、印パ戦争に巻き込まれ命を落とします。それを救ったのがダイバダッタ。それ以来、タケシは欲を捨て、平和のために戦うことに。時代の波に飲まれ、自分を捨ててひとり戦うタケシの姿は、完全無欠の正義のヒーローというよりは、悩んだり苦