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仙石秀久(仮)Php文庫

志木沢郁著

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569764597
ISBN 10 : 4569764592
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
January/2016
Japan

Content Description

信長と秀吉に見出された戦国武将・仙石秀久。姉川合戦での一騎打ち、竹中半兵衛や黒田官兵衛とともに歩んだ日々、強敵・長宗我部元親との激闘、国持ち大名への出世、そしてまさかの、戦国史に残る大失態―。名望を一気に失った武将は、裸一貫からなぜ、奇跡の大名復帰を果たせたのか。史料を駆使し、「三国一の臆病者」と貶められた武将を新解釈で描き切った力作歴史長編。

【著者紹介】
志木沢郁著 : 東京都生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。2003年、『嶋左近戦記信貴山妖変』で、第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • フミ

    有名な「センゴク」は未読。 戦国時代、秀吉の出世期に、竹中、黒田(小寺)などの陰になりながらも、頑張った武将のお話です。あまり知恵が回らず半兵衛の調略を「凄いヤツや!」と感心して眺めたり、新参の加藤、福島を古参仲間とシメようとして、返り討ちに有ったりしつつも、地道に頑張る姿が描かれていますが、やはり面白いのは「戸次川」以降の根性の入った踏ん張りでしょうか。前半は竹中半兵衛が、「戸次川」以降は、黒田官兵衛が、良い立ち回りをしていました。「ウジウジせず、真っ直ぐ生きる男」の話は気持ちが良いです。

  • maito/まいと

    マンガで近年大注目の仙石秀久。長宗我部ファンからは嫌われているらしい(苦笑)その失態、その一方で秀吉古参の武将が追放や処刑で姿を消す中、なぜ彼は生き残り続けたのか。諸説ある中で本作品は非常にシンプルな展開で、1人の人間の人生を描いていく。ナルホドこの方が人間として秀久をストレートに見られる気がする構成、失敗の先に成熟し、成長していく秀久は、まさに現代社会を生きる私たちに、泥臭い輝き方を魅せてくる。終盤きれいにまとまって抗えない若者達に語りかける秀久の姿にこそ、“凡なる”生き方のヒントがあるような気がする。

  • Ryuji

    ★★★☆☆仙石秀久を主人公として描いた珍しい小説。私の知っている限り、仙石秀久を描いた小説は他には無い。仙石秀久と言えば「戸次川の戦い」での大敗とその後の逃亡という汚名が一番有名な、ある意味可哀そうな武将。どんな描かれ方をするのか興味があって読んでみたが、まぁ主人公だけあって当然悪くは書かれていない。「戸次川の戦い」で何故無謀な戦いに挑んでしまったのか、もっと深く突っ込んで書いてもらえると尚良かったような気がするのだが。この人歴史上でもその後しぶとく生き残っているのでそれなりの武将ではあったのでしょう。

  • 茶幸才斎

    信長の命で美濃の国情を探る木下藤吉郎の旅に同行したことから、仙石権兵衛秀久は、齢13歳にして彼の寄騎となり、各地を転戦する。竹中半兵衛や黒田官兵衛と昵懇になる一方、戦働きで手柄を得る機会に恵まれず焦慮の念が募るも、秀吉についたお蔭で気が付けば身代は讃岐一国の大名である。天正14年、関白秀吉の九州島津攻めに際し、秀久は長宗我部元親・信親父子らの軍勢とともに豊後に進軍し、後に云う戸次川の戦いに突入する。失敗なしに成長はないが、組織としても「何かあったら課長が責任とるさ。」ぐらいの懐の深さがほしいところである。

  • 韓信

    仙石秀久が主人公の歴史小説、となるとどうしても『センゴク』と比較してしまうが、人が良くて情に篤いが短慮な猛将、という本書の秀久像も、秀吉や竹中半兵衛との関係性も、センゴクそのままという感じで、軽妙な筆致でさくさく進む物語とあわせて、それなりにおもしろいのだが、オリジナリティと盛り上がりにはいまひとつ欠ける。ただ、より史実に即した仙石家の在り方や、あくまでも当時の視座から描かれた関ヶ原前後の各勢力の動向など、よく調べて書かれたことがわかるのは好印象。しくじった秀久さえも魅力的に描けているのは作者の力量だろう

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