終活シェアハウス

御木本あかり

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784093867221
ISBN 10 : 4093867224
フォーマット
出版社
発行年月
2024年04月
日本
追加情報
:
288p;19

内容詳細

女4人で272歳。終の棲家に立退き迫る!

私たち、まだまだ人生諦めませんから!
東洋文化大学の学生である速水翔太は、風変わりなアルバイトをしている。自称料理研究家の奥村歌子さんを始めとした女性三人のシェアハウスの秘書、要するに小間使いだ。私立女子校時代の同級生である68歳の三人から無理難題を押しつけられてもバイトを辞められないのは、歌子さんによる賄い(お酒付き)が美味しすぎるから。そこに新たな同居人・緑川恒子さんがやってくる。彼女は認知症の初期で、帰り道が分からなくなることもしばしばで‥。さらに歌子さん所有のシェアハウスにも売却の危機が迫っていた。

【編集担当からのおすすめ情報】
「楽しく、おいしく、ほろっとして、くすっとする。
シングルシニア女性の新しい生き方に乾杯!です」
――坂東眞理子(昭和女子大学総長)
「老後は、誰と暮らせば幸せになれるのか。
人生100年時代、必読の書」
――樋口恵子(評論家・東京家政大学名誉教授)

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読書メーターレビュー

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  • モルク さん

    私立小学校から一緒の68才の四人の女性が暮らすシェアハウス。そこに秘書として雇われたアルバイトの大学生も加わっての物語。前職を活かして働きたい、恋に心ときめかし、本の出版をしたい…など終活はまだまだと思えるほど元気に明るく過ごし、そこに美味しそうな食事、ワイン…皆で食すことで美味しさ倍増。経済的にも恵まれている彼女たちだが、家主歌子の息子の借金で家を手放すことに…彼女たちの息子、娘は親を金、孫の世話に利用するばかり。やはり子供をあてにしてはならぬ。それにしても料理の美味しそうなこと。羨ましい!

  • itica さん

    小学校からの付き合いの同級生、68歳の賢女?4人のシェアハウス。資産家のひとりのテントハウスでの優雅な老後にはちょっと憧れる。秘書と言う名目の雑用係にスカウトされた大学生とその彼女も加わって、美味しい料理に明け暮れる楽しい暮らし。益々良いじゃないか。が、それで終わる訳もなく、危機が待ち受けていた。いやあ、熟女パワーを見せて貰ったな。すっきりした読み心地。

  • Karl Heintz Schneider さん

    閑静な住宅街を抜け、坂を上り切ったところにあるカーサ・ベラ・ビスタの6階はワンフロアになっており、小学校時代からずっと一緒の68歳の女性4人が暮らしている。4人は年齢なりにそれぞれ悩みもある。家族・仕事・病気そして恋。非現実的な夢を追いかける仲間に対して時には現実的な厳しい言葉を浴びせることも。それで喧嘩になることもしばしばあるがそういう時は他の誰かが取りなす。ワインを飲んでおいしいものを食べれば何事もなかったように仲直りする。彼女たちはため込まずに言いたいことを言い合えるから共同生活が成立するんだろう。

  • ぶんこ さん

    私立の小学校からの友人4人が一緒に暮らすシェアハウス。料理家の歌子の持ち家マンションでの生活は、ゆとりがあって皆68歳とは思えないほどお元気。しかし歌子の息子の借金返済でマンションを開け渡すことに。そこから同居の3人がお金を用意したりと奮闘。秘書兼雑用係の大学生翔太と、翔太のカノジョの美果も登場してシェアハウスは楽しそう。翔太はいいように使われているようで、貴重な人生経験をしているのではと思った。厳しい就活で、流行りのIT企業ではなく垂水食品加工を選んだのがその結果でしょうか。年配者と若者、いいですね。

  • アルピニア さん

    小学校以来の女友達4人。還暦を過ぎ、立場も様々な彼女たちが共に暮らす。女友達ならではの痛烈な一言や心憎いフォローに肯きながら読む。何だかシニアの気持ちがごく自然に描かれているなと思ったら、作者は69歳で小説家デビュー。これが2作目だそうだ。不穏な出来事もあるけれど、美味しそうなお料理が絶妙なアクセントになっている。さらにオバさんとは異次元に生きている大学生目線の突っ込みがまた現実との距離を感じさせて上手いなぁとニンマリ。私も老後に一緒に暮らせたら良いなと思う仲間がいる。実現したい気持ちが益々強くなった。

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人物・団体紹介

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御木本あかり

1953年千葉県出身。お茶の水女子大学理学部卒業後、NHK入局。夫の海外勤務で退職し、その後通算二十三年、外交官の妻として世界九カ国で生活。本名の神谷ちづ子名義でエッセイ『オバ道』『女性の見識』などの著書がある。2022年『やっかいな食卓』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載さ

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