送り屋 死者を送る優しく不器用な人たち メディアワークス文庫

御堂彰彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784048660556
ISBN 10 : 4048660551
フォーマット
発行年月
2013年09月
日本
追加情報
:
276p;15

内容詳細

想いを残して不慮の死を遂げた人たち。調査員はその死の真実を探ろうとする。“死者”本人から聞き取ることによって。死者と話せる調査員は、調査の過程で今は亡き人たちの願いに触れる。そしてそれを叶えることで、“向こう”へ送ろうとするのだった。自分の葬式に行きたいという少女。君なしでは生きていけないという恋人の言葉を心頼みにする女性。それは謎めいたものあり、切実なものあり―。不器用で、そして優しい送り屋の物語。

【著者紹介】
御堂彰彦 : 第7回電撃ゲーム小説大賞“選考委員奨励賞”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • あっか さん

    内容も文体もすごく読みやすくてあっという間に読了してしまいました!表向きは保険屋さんなどから依頼される自己調査会社、その内実は社員全員が「視える」体質を活かし、未練が残る幽霊と接触し謎を解明、かつ幽霊を昇天に導く特殊な会社。何だか凄そうな超人が出てきそうな響きですが(笑)、主人公はとある生い立ちから人と上手く関われないひよっこ新人。幽霊と関わる仕事を通して彼が成長していくのもついつい見守ってしまいます。例のあの人はどうなるのか?まだまだきになることがたくさんなので続刊に行きます!

  • はつばあば さん

    普通の会社務めと言うものをした事が無いので、新人会社員という託実が先輩から指摘を受ける事柄が新鮮でした。死んでもこの世に残るってことは可能なんでしょうか。地縛霊って言うのも聞きますね。コロナで最後のお別れもできずに死に逝く命。視える人がおられたら私の最後の昇天をお願いしたいものです

  • いーたん さん

    死者の霊と向き合い未練のある霊を昇天させる送り屋の物語。僕がこの本を手に取ったのは、今年、父方の祖父、母方の祖母、嫁の祖父と身内を3人亡くしていたからだと思う。祖父たちに未練があったのか分からないし、そもそも霊が本当に存在するのかも分からない。 この物語を読むと未練無く昇天していてくれたらいいなと思う。 霊や人と向き合う人情物語と仕事と向き合うお仕事物語の二つの軸を今後も期待したいです。

  • フキノトウ さん

    幽霊が見える青年託実が、未練を残して亡くなった人たちの未練を叶えて向こう側へ送るお話。託実はまだまだ未熟だったけど、それを導く先輩というか上司たちが素敵でした。でも、未練を残さないで死ぬというのは、難しいだろうな。

  • 日奈月 侑子 さん

    仕事への向き合い方とか、この物語の中では真っ直ぐな先輩が多いなあというのが印象。 そんな先輩方や、霊たちの想いや言葉のぶつかり合いを読みながら、その感情の変化や大きさ、他者と関わる事に重たさを感じてしまう自分は成長する前の託実と何ら変わりがないんだろうなあ、と思います。子供で捻くれた自分ではなく、どこかで成長できた後はもっと違う読み方が出来るかも知れない。 話の流れやキャラクターはとても好きな話なのですが、自分の子供な部分や素直に教えを受け取れず「面倒臭い」と感じてしまう部分が浮き彫りになって痛かった。

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御堂彰彦

第7回電撃ゲーム小説大賞“選考委員奨励賞”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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